透かし彫り - treSensi - Page 2
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フィレンツェ透かし彫りのガラスペンダント

Pendant-005

フィレンツェの伝統的な透かし彫りを施したペンダントで、イタリアフィレンツェの留学がそろそろ終わる頃、日本に帰国する直前に完成させた作品です。
フィレンツェでは「ハチの巣」(Nido d’ape)と言って、六画形に地金を透かしていく技法があります。
このハチの巣の技法を使ってイタリアの留学生活の最後に何かペンダントを作りたいと思い、ガラスを組み合わせてペンダントをデザイン制作いたしました。

 

このハチの巣の形の透かしは、糸鋸をやすりの様に使って表、裏と交互に少しずつ透かしていきます。
通常の種の形の透かしと比較しますと一つの穴の形が六角形になりますので、完成まで膨大な時間を費やします。
フィレンツェの工房でも今では手掛けるところが少なくなってきていると聞きます。

 

六角形同士の壁はできるだけ可能な限りに薄くしていきます。
六角形の透かし同士の壁となる金属の厚みは薄いのですが、段ボールの様な構造で上からの圧に対しては大変強度があります。
また透かしをした部分を淵で囲むことでより一層強度が出ます。

 

蜂の巣の模様を背景とするように、中心には立体的な花を閉じ込めたような装飾が入ったガラスをセッティングしています。
バチカンはペンダントの中のパーツに合わせて、連動するようなフォルムにデザインしています。
全面に透かしを施したジュエリーはレースの様にクラシカルでエレガントな軽やかさを感じさせます。

フィレンツェ透かし彫りのダイヤリング

Order-004

お客様がお持ちのダイヤモンドをお預かりして、フィレンツェの伝統的な技法である透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)で装飾をしたリングをオーダーメイドにてお作りしました。
ギヤラリーのRing001のリングを気に入って頂き、そちらのデザインをベースとしてリデザインいたしました。

 

今回のご依頼ではRing001に使用しているダイヤと、大きさや数も違いましたのでセンターストーンとしてリング中央にダイヤを配置して、それ以外の余白部分には花の模様を彫刻しました。
リングの淵の部分から石座まで全ての個所にフィレンツェ彫りを彫刻しています。
また、透かしの中央部分には小さな粒を溶接して、より立体感を感じて頂けるワンポイントのアクセントとしました。

 

通常のフィレンツェスタイルの透かし彫りは、種の形に透かしをしていくのですが、こちらのリングはお客様のご希望で一か所だけアザミの葉の形に透かしをしています。(2枚目の写真ご参照ください)
アザミの葉はお客様にとって大変想い入れのあるモチーフということで、1カ所だけ見えない場所に刻んでおきたいとのことでしたので、センターストーンと対局の部分にアザミの葉のフォルムを透かしました。
世界に一つだけのオリジナリティのある想いのこもったリングが完成いたしました。

フィレンツェ彫りのスタールビーペンダント

Order-002

お客様からお預かりしたカボションカットのスタールビーのルースを用いて、オーダーメイドでK18ホワイトゴールドのペンダントトップをおつくりしました。
今回のご依頼はルースがメインのペンダントということでしたので、主に石座にこだわってデザインをしています。

 

スタールビーのルースを花が優しく柔らかく包み込むようなイメージで、石座に花びらの模様の彫刻を施しています。
この石座への彫りは、地金を倒して石を留めた後に彫刻をしていきますので、石に密接した部分の金属に深くタガネを入れていきます。
その為、タガネが石を傷つけてしまわないように丁寧に少しずつ彫刻していきます。

 

ペンダントの裏面には透かし彫りをいれて、透かしの中央にも模様を彫刻しています。見えない部分への贅沢なデザインが施されています。
透かし彫りのまわりにも、取り囲むようなフィレンツェ彫りを入れて華やかに装飾しており、リバーシブルで裏面を表にして使っていただくことも可能です。

 

小さくシンプルなペンダントトップですが、重厚感と華やかさを十分に楽しんで頂けるデザインが完成致しました。
ホワイトゴールドのさわやかな白さと、スタールビーのビビットな赤色とのコントラストが大変美しいペンダントになっています。

Ring-007

イタリアフィレンツェで留学中に学んだ、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したフィレンツェスタイル(Stile fiorentino)のリングです。

 

こちらのデザインは、フィレンツェで代々受け継がれてきた伝統的なスタイルのもの、私がフィレンツェで最初に学んで制作した透かし彫りのリングです。
透かしの位置や数をアレンジすることで様々なデザインに応用していくことができ、このフィレンツェで発祥してきた技術や伝統は、とても素晴らしいものだと思います。
フィレンツェにいたころに想いを馳せながら、そしていつもそこにある伝統に敬意を示しながら・・・・。

 

リングの上下を挟むように淵をつけて、その淵全面にも彫りを入れるのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。
透かしの形はsemino(小さな種)と呼ばれており、名前の様に種の形をしています。
透かしの部分はヤスリを入れることができないくらい小さなサイズなので、髪の毛程の細さの糸のこを、ヤスリの様に使って全ての穴を丁寧に透かしていきます。裏から表から何度も少しずつ慎重に透かしていきます。

 

金属の面で透かしを施してない部分には、メレサイズの石を留めています。透かしのバランスと石のバランスは、リング全体の美しさに反映されていきます。
永い伝統とともに大切に受け継がれてきたフィレンツェスタイルのジュエリー。
流行に左右されず末永くお使い頂けるデザインとなっています。

フィレンツェ彫りの透かしダイヤペンダント

Pendant-004

イタリアフィレンツェに住んでいた時に多くの教会で見た美しい窓の装飾。
街を歩くとふとした瞬間に教会を見つけて、魅かれるように入りいつまでもぼーっと見ていられるくらいの美しさでした。
教会の窓は、光を浴びると美しい陰影が作り出される空間の芸術作品。そんな窓の装飾をイメージさせるようなペンダントです。

 

こちらのペンダントは、ヨーロッパの伝統的な装飾の模様を透かし彫りしています。左右対称のデザインを配置して中央に向かって透かしの面積を広くしその中心に石をセッティングしました。中央に配置した石の周りはシンプルに透かしの面積を広くして空間を多くとることで石の印象を際立てます。その石を取り囲む様に植物と実の模様を透かしてフィレンツェ彫りで仕上げました。透かしは糸鋸をヤスリのように使い丁寧に模様の周りの空間を透かしていきます。強度を弱くしないように、どこの地金を切り離して、どこの地金を残すか考えながら透かしていきます。また見た時の透かしと地金のバランスもちょうどよくなるように・・・・

 

チェーンが通るバチカンには、フィレンツェジュエリーのモチーフでもあるアカンサスの葉脈模様を彫刻しました。

 

このペンダントはトップのサイズにが32mmと存在感のある大きさです。
全面透かしが入っているのでご想像よりも軽く身に着けて頂くことができます。

 

フィレンツェ透かし彫り ペンダントはこちら

 

フィレンツェ透かし彫りのダイヤペンダント

Pendant-003

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を全面に施した、ボリュームと存在感のあるクラシカルなネックレスです。

Brooch-001と同様のデザインをベースにしながら、一回り小さいサイズの丸いパーツを組み合わせてネックレスに仕立てました。
上と下のそれぞれのパーツは、丸い小さな金具で連結してつなげていますので、身につけて頂くと体の動きに合わせて上下のパーツが、ユラユラとエレガントな動きを感じさせてくれる華やかなペンダントになっています。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしをまず最初に盤面にデザインし、ドリルで穴を開け糸鋸で透かしていきます。
その後、透かしと透かしの間に残ったダイヤ型の金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。全部で34ピースの石を使用しています。
またフレーム部分の彫り模様は Brooch-001 の彫り模様とは違うデザインを彫刻しています。

 

パーツが2つあり、ボリューム・存在感もありますので、バチカンは付けずチェーンを直接本体と連結させたデザインとなっております。
トップのボリュームがありますので、チェーンをロングにしてお使い頂ければ、トップがとても際立ち胸元を印象的に見せる事ができるはずです。

フィレンツェ透かし彫りのダイヤブローチ

Brooch-001

イタリアフィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo fiorentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したブローチです。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしを全面に施しています。
まず最初に盤面に透かしの数や大きさ・位置などをデザインして、ドリルで小さな穴を開け糸鋸で透かしていきます。種のフォルムの角までしっかりとエッジがでるように、髪の毛程の細さの糸鋸をヤスリの様に上下に動かしながら透かしていきます。
裏から表からと少しずつ透かしていくので、この透かし作業は大変時間と手間のかかるものなのです。
時間をかけて丁寧に作られたジュエリーは、使えば使うほど想いや愛情がこもっていきます。

 

透かしの工程が完了しましたら、次は透かしと透かしの間に残った金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。トータルで25ピースの石を使用しています。
石を留めたり、透かしをしたり、彫りを施して金属に余白をつくらないのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。

 

最後にブローチ淵の部分に、ペンダントのフォルムである円形を生かすような流線的なフィレンツェ彫りを施しています。

透かし彫りのジュエリーはレースの様にエレガントでクラシカルな雰囲気で、流行に左右されないデザインとなっているので、末永くお使い頂くことができます。

フィレンツェ彫りのガラスペンダント

Pendant-002

ボロシリケイトガラスという強度の高い強化ガラスを中央にセッティングしたペンダントトップです。
イタリアフィレンツェに留学中に、デザイン制作した作品になります。

 

イタリアフィレンツェの彫金学校では、最初基礎的な作業からスタートします。
経験の有無に関わらず、最初は皆同じ場所からのスタートです。
加工の経験によって、それぞれ進む速度は変わってくるので、私は半年くらい経過してからようやく少しずつ自分のデザインした作品を作ることができるようになっていきました。

 

イタリアに居る事のできる期間は限られていましたので、たくさんのアイディアはイタリアへ渡る前から日本で準備していました。
こちらの作品は、フィレンツェでデザインした最初の作品であり、treSensiのシンボルの様な存在になっています。

 

中央には約10mmのガラス、そしてメレサイズの石を周りにバランスよく配置しました。
中央のガラスの周りには、空間の余白を設けています。
私はいつもジュエリーのデザインを考える時に空間の余白の美しさを大事にするようにしています。
そして、もう一つ心がけている事、それはジュエリーにはある程度の厚みを持たせたいと考えているので、ジュエリーの淵となる一番外側の場所には、ぐるっと囲むように取り巻きで石座を作りメレサイズの石を留めています。
ジュエリーの外側の部分に厚みの比重を持たせることで、手に持った時にしっかりとした存在感を感じて頂くことができます。

フィレンツェ透かし彫りのペンダント

Pendant-001

直径約18ミリの小さな球体全体に、種の形の透かし彫りを施したネックレスです。イタリアフィレンツェの彫金学校に留学中に制作した作品です。

 

まず板状の金属を球体制作用の金属型に乗せて、叩いて丸めて球体の形を半球ずつ作ります。
その盤面に透かしの数や位置・サイズを決めて、穴を開け糸鋸で一つ一つの穴を透かしていきます。
球体はカーブが強いので、平らな板状のものに透かしをするよりも透かしにくく、作業がしづらくなってきますので、丁寧に時間をかけて表から裏からと一つ一つの穴を透かしていきます。
透かし作業が終わりましたら、半球同士を溶接して球体の形を完成させます。

 

透かしと透かしの間に出てくるダイヤ型の地金の余白には、メレサイズの石を彫り留めで留めています。球体の中心部からペンダントの上下にいくにつれて、石のサイズはグラデーションのように小さくなっていきます。
小さな球体に留まった石はとても繊細で、ユラユラと胸元で揺れるたびにキラキラと光り輝いてくれます。

 

こちらのネックレスはバチカンの無いデザインで、チェーンは本体と一体化したクラシカルデザインです。チェーンと本体を繋ぐ円筒形のパーツも、全て手作りで制作しております。

Ring-001

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)で装飾を構成したリングです。
イタリアフィレンツェの彫金学校在学中に制作した作品になります。
フィレンツェの透かし彫りを施したリングでは皆さんもご存じかもしれませんが、代表的なデザインはいくつかあるのですが、その代表的なリングを制作した後、2つ目のリングとしてこちらを学校で制作いたしました。
だいぶ透かし彫りにも慣れてきたころ・・・。そして透かし彫りの魅力にはまってきた頃でしょうか・・・・。

 

一つ一つの透かしの大きさは、ヤスリが入らないくらいの小さなものとなります。
工程としてはまずドリルで小さな穴をあけてから、その一つ一つの穴を糸鋸を小刻みに動かしながら透かしていきます。
大変手間と時間のかかる作業です。私はいつも、透かし作業するときには写経を行うかのように無心になって作業をしています。
人によって向き不向きはありますが、私はそういった無心になれる時間がとても好きで、自分はその作業は向いているのだなと思っています。

 

こちらのリングも透かし彫りを施し、石を留め最後に全面にフィレンツェ彫り(Incisione)を施しています。
幾何学的な連続する透かし装飾の中にバランスよく石が配置されており、眺めていると、建築の構造物の様な規則正しい美しさを感じることができるかと思います。
幅広のリングですが、全体的に透かしを施しているので軽やかに身につけることができます。