フィレンツェ彫り - treSensi - Page 7
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フィレンツェ彫りの透かしダイヤペンダント

Pendant-004

イタリアフィレンツェに住んでいた時に多くの教会で見た美しい窓の装飾。
街を歩くとふとした瞬間に教会を見つけて、魅かれるように入りいつまでもぼーっと見ていられるくらいの美しさでした。
教会の窓は、光を浴びると美しい陰影が作り出される空間の芸術作品。そんな窓の装飾をイメージさせるようなペンダントです。

 

こちらのペンダントは、ヨーロッパの伝統的な装飾の模様を透かし彫りしています。左右対称のデザインを配置して中央に向かって透かしの面積を広くしその中心に石をセッティングしました。中央に配置した石の周りはシンプルに透かしの面積を広くして空間を多くとることで石の印象を際立てます。その石を取り囲む様に植物と実の模様を透かしてフィレンツェ彫りで仕上げました。透かしは糸鋸をヤスリのように使い丁寧に模様の周りの空間を透かしていきます。強度を弱くしないように、どこの地金を切り離して、どこの地金を残すか考えながら透かしていきます。また見た時の透かしと地金のバランスもちょうどよくなるように・・・・

 

チェーンが通るバチカンには、フィレンツェジュエリーのモチーフでもあるアカンサスの葉脈模様を彫刻しました。

 

このペンダントはトップのサイズにが32mmと存在感のある大きさです。
全面透かしが入っているのでご想像よりも軽く身に着けて頂くことができます。

 

フィレンツェ透かし彫り ペンダントはこちら

 

フィレンツェ透かし彫りのダイヤペンダント

Pendant-003

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を全面に施した、ボリュームと存在感のあるクラシカルなネックレスです。

Brooch-001と同様のデザインをベースにしながら、一回り小さいサイズの丸いパーツを組み合わせてネックレスに仕立てました。
上と下のそれぞれのパーツは、丸い小さな金具で連結してつなげていますので、身につけて頂くと体の動きに合わせて上下のパーツが、ユラユラとエレガントな動きを感じさせてくれる華やかなペンダントになっています。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしをまず最初に盤面にデザインし、ドリルで穴を開け糸鋸で透かしていきます。
その後、透かしと透かしの間に残ったダイヤ型の金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。全部で34ピースの石を使用しています。
またフレーム部分の彫り模様は Brooch-001 の彫り模様とは違うデザインを彫刻しています。

 

パーツが2つあり、ボリューム・存在感もありますので、バチカンは付けずチェーンを直接本体と連結させたデザインとなっております。
トップのボリュームがありますので、チェーンをロングにしてお使い頂ければ、トップがとても際立ち胸元を印象的に見せる事ができるはずです。

フィレンツェ透かし彫りのダイヤブローチ

Brooch-001

イタリアフィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo fiorentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したブローチです。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしを全面に施しています。
まず最初に盤面に透かしの数や大きさ・位置などをデザインして、ドリルで小さな穴を開け糸鋸で透かしていきます。種のフォルムの角までしっかりとエッジがでるように、髪の毛程の細さの糸鋸をヤスリの様に上下に動かしながら透かしていきます。
裏から表からと少しずつ透かしていくので、この透かし作業は大変時間と手間のかかるものなのです。
時間をかけて丁寧に作られたジュエリーは、使えば使うほど想いや愛情がこもっていきます。

 

透かしの工程が完了しましたら、次は透かしと透かしの間に残った金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。トータルで25ピースの石を使用しています。
石を留めたり、透かしをしたり、彫りを施して金属に余白をつくらないのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。

 

最後にブローチ淵の部分に、ペンダントのフォルムである円形を生かすような流線的なフィレンツェ彫りを施しています。

透かし彫りのジュエリーはレースの様にエレガントでクラシカルな雰囲気で、流行に左右されないデザインとなっているので、末永くお使い頂くことができます。

フィレンツェ彫りのガラスペンダント

Pendant-002

ボロシリケイトガラスという強度の高い強化ガラスを中央にセッティングしたペンダントトップです。
イタリアフィレンツェに留学中に、デザイン制作した作品になります。

 

イタリアフィレンツェの彫金学校では、最初基礎的な作業からスタートします。
経験の有無に関わらず、最初は皆同じ場所からのスタートです。
加工の経験によって、それぞれ進む速度は変わってくるので、私は半年くらい経過してからようやく少しずつ自分のデザインした作品を作ることができるようになっていきました。

 

イタリアに居る事のできる期間は限られていましたので、たくさんのアイディアはイタリアへ渡る前から日本で準備していました。
こちらの作品は、フィレンツェでデザインした最初の作品であり、treSensiのシンボルの様な存在になっています。

 

中央には約10mmのガラス、そしてメレサイズの石を周りにバランスよく配置しました。
中央のガラスの周りには、空間の余白を設けています。
私はいつもジュエリーのデザインを考える時に空間の余白の美しさを大事にするようにしています。
そして、もう一つ心がけている事、それはジュエリーにはある程度の厚みを持たせたいと考えているので、ジュエリーの淵となる一番外側の場所には、ぐるっと囲むように取り巻きで石座を作りメレサイズの石を留めています。
ジュエリーの外側の部分に厚みの比重を持たせることで、手に持った時にしっかりとした存在感を感じて頂くことができます。

フィレンツェ透かし彫りのペンダント

Pendant-001

直径約18ミリの小さな球体全体に、種の形の透かし彫りを施したネックレスです。イタリアフィレンツェの彫金学校に留学中に制作した作品です。

 

まず板状の金属を球体制作用の金属型に乗せて、叩いて丸めて球体の形を半球ずつ作ります。
その盤面に透かしの数や位置・サイズを決めて、穴を開け糸鋸で一つ一つの穴を透かしていきます。
球体はカーブが強いので、平らな板状のものに透かしをするよりも透かしにくく、作業がしづらくなってきますので、丁寧に時間をかけて表から裏からと一つ一つの穴を透かしていきます。
透かし作業が終わりましたら、半球同士を溶接して球体の形を完成させます。

 

透かしと透かしの間に出てくるダイヤ型の地金の余白には、メレサイズの石を彫り留めで留めています。球体の中心部からペンダントの上下にいくにつれて、石のサイズはグラデーションのように小さくなっていきます。
小さな球体に留まった石はとても繊細で、ユラユラと胸元で揺れるたびにキラキラと光り輝いてくれます。

 

こちらのネックレスはバチカンの無いデザインで、チェーンは本体と一体化したクラシカルデザインです。チェーンと本体を繋ぐ円筒形のパーツも、全て手作りで制作しております。

Ring-004

シンプルな甲丸リング、そのリングにぐるっと一周花や葉っぱ・蝶々などの自然モチーフを彫刻しました。
リングをクルクル回してみると、数種類の花や蝶々など色々な表情や場面などのストーリーを楽しむ事ができます。

 

この甲丸形状のリングはイタリアではAnello bombato(丸みを帯びたリング)と言います。
このタイプのリングは中身が空洞のものと、そうでないものがあります。
このリングは中が空洞ではなく無垢の金属なので、通常のフィレンツェ彫りよりも深く彫ることができ、深く彫ることで立体感や奥行き感を表現することができます。
花びら一枚一枚の柔らかさや質感などを小さなリングの中で表現しています。

 

深彫りはイタリア語でscavare(スカヴァーレ)と言い、何度もチャッポラ(タガネ・彫刻刀)を入れる為、通常の彫りの何倍も時間と手間がかかります。しかし金属を深く彫り崩していることで彫刻のような重厚な仕上がりとなります。

 

このリングは最後の仕上げに燻しを施して、金属を黒く染めて奥行きを生かしたデザインにしてみました。また燻し仕上げを施すと、時代とともに永く大事にされてきたようなアンティークの風合いを出すことができます。
シルバーならではの風合いも楽しんで頂けるジュエリーです。

Ring-003

ボロシリケイトガラス(Borosilicate glass)という強化ガラスとシルバーを組み合わせて制作したリング。
私はイタリアのフィレンツェに渡る前に、ガラスで作ったたくさんのルースを日本で制作しイタリアへ持っていきました。
留学前から頭の中にはたくさんの作りたいアイディアが既にあって、イタリアでそれらを制作しフィレンツェ彫りまで入れて完成させたいという思いが強くあったからです。
そしてそれらを実現できる環境がフィレンツェにはありました。原型制作、フィレンツェ彫り、透かし彫り、石留のマエストロ達にいつでも相談できる素晴らしい環境がありました。

 

こちらのリングもフィレンツェにいた時に制作した作品です。

 

ボリシリケイトガラスは、フラスコやビーカーなど理化学実験などに使われる器の素材とされているガラスで大変強度があるものです。
通常の石留のように地金を叩いて留めても割れることはありません。
こちらのガラスは変化色と呼ばれる色ガラスを使って制作しています。変化色のガラスは作業中の温度によってガラスの色味が変わる不思議なガラスで、透明感のある奥行きやグラデーションの様な色合いを出すことができます。
見ていると海の中を漂っているかのような、不思議な気持ちになってきます。
これは天然石とはまた違った魅力だと思います。

 

リングの腕には、全面にフィレンツェ彫りの代表的なモチーフであるアカンサス(葉アザミ)の模様を彫刻して仕上げています。

フィレンツェ彫りのアメジストリング

Ring-002

アメジストのシルバーリングをつくりました。
腕のデザインは、アメジストに向かってふっくらと広がりを持たせています。
デザインはシンプルなものですが、フィレンツェ彫りで全体を華やかに仕上げています。
身に着けて頂くと、彫りの輝きでリング全体がキラキラと輝きます。アメジストとのコントラストもとても美しいです。

 

リングの石座は地金をぐるっと一周たおして留める「覆輪留め」という留め方で留めています。
その石座の部分端から端まで、フィレンツェ彫りを入れています。
石座の彫りは、花びらがアメジストを優しく包み込むかのようなデザイン。
これは、石座の爪を倒してからタガネで花びらの模様を山形に彫りこんでいます。
石に傷を付けないように繊細に彫っていくことができるのも、手彫りのフィレンツェ彫りならではの技術です。

 

リングの腕の部分のフィレンツェ彫り。
Setaというシルクラインの彫りを入れて、その上から小さな唐草模様をいくつか組み合わせて装飾しています。
小さな唐草模様の組み合わせは、一つだけではなく、いくつかを組み合わせることで一つのデザインとなり完成されていきます。
ジュエリーの余白にどのように彫りを配置するか、どのような組み合わせにするかがとても大事です。
そんな事を日々楽しく考えながら、すべてのジュエリーに一点一点彫りをいれています。

Ring-001

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)で装飾を構成したリングです。
イタリアフィレンツェの彫金学校在学中に制作した作品になります。
フィレンツェの透かし彫りを施したリングでは皆さんもご存じかもしれませんが、代表的なデザインはいくつかあるのですが、その代表的なリングを制作した後、2つ目のリングとしてこちらを学校で制作いたしました。
だいぶ透かし彫りにも慣れてきたころ・・・。そして透かし彫りの魅力にはまってきた頃でしょうか・・・・。

 

一つ一つの透かしの大きさは、ヤスリが入らないくらいの小さなものとなります。
工程としてはまずドリルで小さな穴をあけてから、その一つ一つの穴を糸鋸を小刻みに動かしながら透かしていきます。
大変手間と時間のかかる作業です。私はいつも、透かし作業するときには写経を行うかのように無心になって作業をしています。
人によって向き不向きはありますが、私はそういった無心になれる時間がとても好きで、自分はその作業は向いているのだなと思っています。

 

こちらのリングも透かし彫りを施し、石を留め最後に全面にフィレンツェ彫り(Incisione)を施しています。
幾何学的な連続する透かし装飾の中にバランスよく石が配置されており、眺めていると、建築の構造物の様な規則正しい美しさを感じることができるかと思います。
幅広のリングですが、全体的に透かしを施しているので軽やかに身につけることができます。