シンプルな甲丸リング、そのリングにぐるっと一周花や葉っぱ・蝶々などの自然モチーフを彫刻しました。
リングをクルクル回してみると、数種類の花や蝶々など色々な表情や場面などのストーリーを楽しむ事ができます。
この甲丸形状のリングはイタリアではAnello bombato(丸みを帯びたリング)と言います。
このタイプのリングは中身が空洞のものと、そうでないものがあります。
このリングは中が空洞ではなく無垢の金属なので、通常のフィレンツェ彫りよりも深く彫ることができ、深く彫ることで立体感や奥行き感を表現することができます。
花びら一枚一枚の柔らかさや質感などを小さなリングの中で表現しています。
深彫りはイタリア語でscavare(スカヴァーレ)と言い、何度もチャッポラ(タガネ・彫刻刀)を入れる為、通常の彫りの何倍も時間と手間がかかります。しかし金属を深く彫り崩していることで彫刻のような重厚な仕上がりとなります。
このリングは最後の仕上げに燻しを施して、金属を黒く染めて奥行きを生かしたデザインにしてみました。また燻し仕上げを施すと、時代とともに永く大事にされてきたようなアンティークの風合いを出すことができます。
シルバーならではの風合いも楽しんで頂けるジュエリーです。