アメジストのシルバーリングをつくりました。
腕のデザインは、アメジストに向かってふっくらと広がりを持たせています。
デザインはシンプルなものですが、フィレンツェ彫りで全体を華やかに仕上げています。
身に着けて頂くと、彫りの輝きでリング全体がキラキラと輝きます。アメジストとのコントラストもとても美しいです。
リングの石座は地金をぐるっと一周たおして留める「覆輪留め」という留め方で留めています。
その石座の部分端から端まで、フィレンツェ彫りを入れています。
石座の彫りは、花びらがアメジストを優しく包み込むかのようなデザイン。
これは、石座の爪を倒してからタガネで花びらの模様を山形に彫りこんでいます。
石に傷を付けないように繊細に彫っていくことができるのも、手彫りのフィレンツェ彫りならではの技術です。
リングの腕の部分のフィレンツェ彫り。
Setaというシルクラインの彫りを入れて、その上から小さな唐草模様をいくつか組み合わせて装飾しています。
小さな唐草模様の組み合わせは、一つだけではなく、いくつかを組み合わせることで一つのデザインとなり完成されていきます。
ジュエリーの余白にどのように彫りを配置するか、どのような組み合わせにするかがとても大事です。
そんな事を日々楽しく考えながら、すべてのジュエリーに一点一点彫りをいれています。