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フィレンツェ彫りのカルセドニーリング

Ring-008

ふっくらとした優しい形のカボションカットのカルセドニー。海の様な、淡い透明感のある色合いのカルセドニーを覆輪留めでセッティングした、シンプルなデザインのリングです。

 

石座の爪を倒して石を留めた後、石座全体にも繊細なフィレンツェ彫りを彫刻しています。
また、腕の上半分にはフィレンツェ彫りの代表的なモチーフであるアカンサス(葉アザミ)の模様を彫刻しています。

 

真っ白な無垢の金属に彫りを入れると、作品の雰囲気・印象が360度(と言ってもよいくらい)変わります。
通常、彫りの工程は石を留めてから最後に彫刻していきます。彫りを入れると、最後の最後で作品の雰囲気がガラッとクラシカルな印象へと変わります。彫りの力はすごいものだ、といつも感じています。
それゆえに私はフィレンツェ彫りの魅力を感じ、イタリアのフィレンツェまでこの技術を学びに行きました。

 

こちらのカルセドニーのリングもシンプルなデザインではありますが、彫りを入れることでクラシカルでエレガントな雰囲気に仕立てました。
金属は固くて冷たいという印象が通常ですが、彫りを入れることで、手作りの温かみを感じ柔らかな印象を持ち、ジュエリーが石を優しく包み込んでいるかのように感じます。

Ring-007

イタリアフィレンツェで留学中に学んだ、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したフィレンツェスタイル(Stile fiorentino)のリングです。

 

こちらのデザインは、フィレンツェで代々受け継がれてきた伝統的なスタイルのもの、私がフィレンツェで最初に学んで制作した透かし彫りのリングです。
透かしの位置や数をアレンジすることで様々なデザインに応用していくことができ、このフィレンツェで発祥してきた技術や伝統は、とても素晴らしいものだと思います。
フィレンツェにいたころに想いを馳せながら、そしていつもそこにある伝統に敬意を示しながら・・・・。

 

リングの上下を挟むように淵をつけて、その淵全面にも彫りを入れるのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。
透かしの形はsemino(小さな種)と呼ばれており、名前の様に種の形をしています。
透かしの部分はヤスリを入れることができないくらい小さなサイズなので、髪の毛程の細さの糸のこを、ヤスリの様に使って全ての穴を丁寧に透かしていきます。裏から表から何度も少しずつ慎重に透かしていきます。

 

金属の面で透かしを施してない部分には、メレサイズの石を留めています。透かしのバランスと石のバランスは、リング全体の美しさに反映されていきます。
永い伝統とともに大切に受け継がれてきたフィレンツェスタイルのジュエリー。
流行に左右されず末永くお使い頂けるデザインとなっています。

フィレンツェ彫りのエタニティリング

Ring-006

フィレンツェ彫りをリングの側面に施した、フルエタニティのリング(anello dell’eternità)です。
フルエタニティはリング全周に石が留まっているので、身に着けて頂くと手元を華やかに彩ってくれます。

 

こちらのリングは、一本の無垢の角材を曲げてリング状に溶接し、全周に穴をあけて石を留めています。
全ての面に石を留めるので、石の間隔はまず穴をあける前にリングの全周をジュエリー用のコンパスを使って図り、石をいくつ留めるのかを計算してから印をつけ、穴を開けて石を留めていきます。
リングのサイズによって石同士の間隔が変わってくるので、リングサイズに合わせて制作しています。

 

リングの側面から見た場所にはフィレンツェ彫りを入れたかったので、まず最初の角材を作る段階で彫りを入れることを考慮して地金に厚みを持たせています。
リング側面の彫りは、フルエタニティの石の連続した規則性にリンクするような、規則性のあるデザインの彫り模様を入れています。
フィレンツェ彫りを施した場所は、それだけで金属がキラキラと反射しますので、石の輝きだけではなくリング自体も華やかに輝きます。
側面にもフィレンツェ彫りを入れることで、どこから見ても輝きを楽しんで頂けるリングとなりました。

フィレンツェ彫りのブレスレット

Bracelet-001

イタリアフィレンツェに留学中に制作したブレスレットです。カチッと閉まる開閉式の金具に至るまで全て手作りで制作しています。

 

私が通っていたフィレンツェの彫金学校には、私が敬愛して止まない洋彫りのマエストロがいました。
フィレンツェのその学校へ留学を決めたのも、そのマエストロから洋彫りを習いたかったから。
このブレスレットは、そのマエストロのレッスンで指導を受けながら制作した作品です。

 

日本から持ち込んだアイディアの一つである仏教の模様。私は寺院や仏閣などを訪れるのが昔から好きでした。
ある時、タイの仏教装飾のデザイン集を見つけてその流れるような曲線と凛とした空気感を感じるデザインを見て、この模様をフィレンツェ彫りの技術で彫ってみたいと思うようになりました。

 

正面の彫刻はモチーフがアジアなので、まるで和彫りの様な印象です。
側面の淵の部分は、Scavare(深彫り)をしており、フィレンツェ彫りのモチーフであるアカンサスの模様を彫刻しています。深彫りは何度もタガネを入れて地金を彫り崩すように彫刻していくので、淵の部分の彫りに大変時間がかかりました。
淵に厚みを持たせていることで、大変重厚感のあるブレスレットに仕上がりました。
最後に彫った線を黒く燻すことで、アンティークのように永く使い込まれたブレスレットのような仕上がりになりました。

フィレンツェ彫りのリング

Ring-005

フィレンツェ彫りを全体に施したクラシカルなデザインのリングです。イタリアフィレンツェに在学中に制作しました。

 

リングの平らな部分全体にはSetaというシルクラインの彫りを入れています。
このシルクラインの仕上げ方は、イタリアではリガトゥーラ(rigatura)とも言われており、シルクライン専用のリガータという鏨(la ciappola rigata)を使って彫りを入れていきます。
シルクラインはシンプルな線ですが、その線を真っすぐ強弱も均等になるように丁寧に彫りを入れていきます。
メインの彫り模様のベースとなる部分にヘアラインを入れることで、空間の余白を埋める事ができると同時に、模様彫りの部分がより一層際立つのです。
また金属全体が穏やかな優しい輝きを放ちます。

 

そして、ジュエリーに余白をつくらないのがフィレンツェ式のジュエリーです。
こちらのリングも淵の部分まで全て彫りを入れています。側面、正面、どちらの面からみてもジュエリーの様々な表情を楽しんで頂くことができるかと思います。

 

メインとなるフィレンツェ彫りの模様は、小さな唐草模様を組み合わせたデザインで装飾しています。
繊細な雪の結晶の様な彫りの模様です。

 

こちらのリングは幅広のリングなので身に着けるとしっかりとした存在感があり、クラシカルなレースをまとっているかの様です。

フィレンツェ彫りの透かしダイヤペンダント

Pendant-004

イタリアフィレンツェに住んでいた時に多くの教会で見た美しい窓の装飾。
街を歩くとふとした瞬間に教会を見つけて、魅かれるように入りいつまでもぼーっと見ていられるくらいの美しさでした。
教会の窓は、光を浴びると美しい陰影が作り出される空間の芸術作品。そんな窓の装飾をイメージさせるようなペンダントです。

 

こちらのペンダントは、ヨーロッパの伝統的な装飾の模様を透かし彫りしています。左右対称のデザインを配置して中央に向かって透かしの面積を広くしその中心に石をセッティングしました。中央に配置した石の周りはシンプルに透かしの面積を広くして空間を多くとることで石の印象を際立てます。その石を取り囲む様に植物と実の模様を透かしてフィレンツェ彫りで仕上げました。透かしは糸鋸をヤスリのように使い丁寧に模様の周りの空間を透かしていきます。強度を弱くしないように、どこの地金を切り離して、どこの地金を残すか考えながら透かしていきます。また見た時の透かしと地金のバランスもちょうどよくなるように・・・・

 

チェーンが通るバチカンには、フィレンツェジュエリーのモチーフでもあるアカンサスの葉脈模様を彫刻しました。

 

このペンダントはトップのサイズにが32mmと存在感のある大きさです。
全面透かしが入っているのでご想像よりも軽く身に着けて頂くことができます。

 

フィレンツェ透かし彫り ペンダントはこちら

 

フィレンツェ透かし彫りのダイヤペンダント

Pendant-003

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を全面に施した、ボリュームと存在感のあるクラシカルなネックレスです。

Brooch-001と同様のデザインをベースにしながら、一回り小さいサイズの丸いパーツを組み合わせてネックレスに仕立てました。
上と下のそれぞれのパーツは、丸い小さな金具で連結してつなげていますので、身につけて頂くと体の動きに合わせて上下のパーツが、ユラユラとエレガントな動きを感じさせてくれる華やかなペンダントになっています。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしをまず最初に盤面にデザインし、ドリルで穴を開け糸鋸で透かしていきます。
その後、透かしと透かしの間に残ったダイヤ型の金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。全部で34ピースの石を使用しています。
またフレーム部分の彫り模様は Brooch-001 の彫り模様とは違うデザインを彫刻しています。

 

パーツが2つあり、ボリューム・存在感もありますので、バチカンは付けずチェーンを直接本体と連結させたデザインとなっております。
トップのボリュームがありますので、チェーンをロングにしてお使い頂ければ、トップがとても際立ち胸元を印象的に見せる事ができるはずです。

フィレンツェ透かし彫りのダイヤブローチ

Brooch-001

イタリアフィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo fiorentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したブローチです。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしを全面に施しています。
まず最初に盤面に透かしの数や大きさ・位置などをデザインして、ドリルで小さな穴を開け糸鋸で透かしていきます。種のフォルムの角までしっかりとエッジがでるように、髪の毛程の細さの糸鋸をヤスリの様に上下に動かしながら透かしていきます。
裏から表からと少しずつ透かしていくので、この透かし作業は大変時間と手間のかかるものなのです。
時間をかけて丁寧に作られたジュエリーは、使えば使うほど想いや愛情がこもっていきます。

 

透かしの工程が完了しましたら、次は透かしと透かしの間に残った金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。トータルで25ピースの石を使用しています。
石を留めたり、透かしをしたり、彫りを施して金属に余白をつくらないのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。

 

最後にブローチ淵の部分に、ペンダントのフォルムである円形を生かすような流線的なフィレンツェ彫りを施しています。

透かし彫りのジュエリーはレースの様にエレガントでクラシカルな雰囲気で、流行に左右されないデザインとなっているので、末永くお使い頂くことができます。

フィレンツェ彫りのガラスペンダント

Pendant-002

ボロシリケイトガラスという強度の高い強化ガラスを中央にセッティングしたペンダントトップです。
イタリアフィレンツェに留学中に、デザイン制作した作品になります。

 

イタリアフィレンツェの彫金学校では、最初基礎的な作業からスタートします。
経験の有無に関わらず、最初は皆同じ場所からのスタートです。
加工の経験によって、それぞれ進む速度は変わってくるので、私は半年くらい経過してからようやく少しずつ自分のデザインした作品を作ることができるようになっていきました。

 

イタリアに居る事のできる期間は限られていましたので、たくさんのアイディアはイタリアへ渡る前から日本で準備していました。
こちらの作品は、フィレンツェでデザインした最初の作品であり、treSensiのシンボルの様な存在になっています。

 

中央には約10mmのガラス、そしてメレサイズの石を周りにバランスよく配置しました。
中央のガラスの周りには、空間の余白を設けています。
私はいつもジュエリーのデザインを考える時に空間の余白の美しさを大事にするようにしています。
そして、もう一つ心がけている事、それはジュエリーにはある程度の厚みを持たせたいと考えているので、ジュエリーの淵となる一番外側の場所には、ぐるっと囲むように取り巻きで石座を作りメレサイズの石を留めています。
ジュエリーの外側の部分に厚みの比重を持たせることで、手に持った時にしっかりとした存在感を感じて頂くことができます。

フィレンツェ透かし彫りのペンダント

Pendant-001

直径約18ミリの小さな球体全体に、種の形の透かし彫りを施したネックレスです。イタリアフィレンツェの彫金学校に留学中に制作した作品です。

 

まず板状の金属を球体制作用の金属型に乗せて、叩いて丸めて球体の形を半球ずつ作ります。
その盤面に透かしの数や位置・サイズを決めて、穴を開け糸鋸で一つ一つの穴を透かしていきます。
球体はカーブが強いので、平らな板状のものに透かしをするよりも透かしにくく、作業がしづらくなってきますので、丁寧に時間をかけて表から裏からと一つ一つの穴を透かしていきます。
透かし作業が終わりましたら、半球同士を溶接して球体の形を完成させます。

 

透かしと透かしの間に出てくるダイヤ型の地金の余白には、メレサイズの石を彫り留めで留めています。球体の中心部からペンダントの上下にいくにつれて、石のサイズはグラデーションのように小さくなっていきます。
小さな球体に留まった石はとても繊細で、ユラユラと胸元で揺れるたびにキラキラと光り輝いてくれます。

 

こちらのネックレスはバチカンの無いデザインで、チェーンは本体と一体化したクラシカルデザインです。チェーンと本体を繋ぐ円筒形のパーツも、全て手作りで制作しております。