Item - treSensi
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フィレンツェ彫りリンサンゴメノウグ

Ring-012

サンゴメノウのリングを制作しました。私は花をモチーフにジュエリーを制作することが多いのですが、こちらのサンゴメノウのルースを見た時に、ルースの中に表現されたサンゴの化石化したフォルムが、すぐに花のイメージを連想させ、その特徴を生かしたリングをデザインしようと思いリングに仕立てました。

 

このサンゴメノウに描かれた模様は、人の手は加わっておらず永い時間をかけて地球の大地が形成したものです。天然石には、人間の手によって作り出される美しいものたちとまた違った、自然の美しさが存在します。

 

このルースを真上から眺めた時に、花模様の柄が片側のみに入っていて、何も描かれていない片側が少し寂しく感じたので、そのサンゴの模様を(お花の模様でもあります)をK18で仕立てて、リングと一体感を持たせるように腕と石座をつなぐ位置に配置して溶接しました。この大きなワンポイントのパーツが、リング全体の中でパッと際立つ印象的なワンポイントになっています。

 

またリングの腕には、深彫りで自然のアイテム(蝶々、植物など)を彫刻しました。こちらは通常の彫りより深めに彫っています。「scavare」(スカバーレ)という彫り方で、同じ場所に何度も鏨をいれて彫りの深さを深くしています。時間と根気と多少の力が必要になってきますが、スカバーレしたジュエリーは、通常の模様彫りよりも立体感がありますので、金属を彫り崩した彫刻物のような重厚感のある雰囲気となります。

 

 

イタリア フィレンツェ彫り ピンクサファイアペンダント

Pendant-021

ピンクサファイアの雫型ペンダントトップです。ピンクサファイアを雫フォルムの空洞の中心に丸環で配置しており、身に着けて頂いた時にユラユラと揺れるデザインになっています。

 

「雫」というと私はいつも揺れるイメージを想像します。それはフォルムというよりも水などの物質的な「雫」のイメージからきているからかもしれません。揺れるものに、人は注目しやすく視界をつかまれます。私はピアスなどでも揺れるアイテムが好きですし、雫をモチーフとしたジュエリーもいくつか制作してきましたが、揺れる事を取り入れ意識的にデザインすることが多くあります。

 

こちらのペンダントは雫本体の揺れというより、雫の中に揺れるアイテムを取り入れてデザインしました。ピンクサファイアの鮮やかなピンク色が雫フレームの中で優しく揺れて視界を楽しませてくれるジュエリーアイテムとなっています。

 

雫フォルムのフレームには彫りをいれて、中心部の柔らかくカーブした膨らみの部分には、フォルムの柔らかなテクスチャーをより感じて頂けるように、シルクラインの彫りを入れています。金属という固い物質ですが、シルクラインを入れることによって、輝きも優しくなり柔らかな印象に見せることができます。

 

 

イタリア フィレンツェ彫り イチョウペンダント

Pendant-020

以前お作りしたオーダーメイドのイチョウモチーフのペンダントトップ。お客様からのご厚意でtreSensiの通常ラインの作品としてお取り扱いをさせて頂く事になりました。以前お作りした作品とはルースや彫り模様のデザインなどに少々変化を加えて新たに制作を致しました。

 

8枚のイチョウの葉をモチーフとしたペンダント、左右対称のデザインのセンターには黒蝶真珠を配置しました。また以前制作したものはお客様のご要望でメレダイヤをフレームに留めていたのですが、こちらはフィレンツェ彫りの模様をフレーム全体に入れて装飾しています。

 

チェーンを通すバチカンも同様にイチョウのフォルムに合わせた彫り模様をデザインして彫刻しています。チェーンはペンダントの大きさに合わせて、存在感を感じて頂けるような太さ・デザインであるスクリューチェーンをセットしています。

 

イチョウの葉のカーブした曲線に合わせて透かしを6カ所施していますが、透かしの模様が花びらの形のようにも見えます。様々な角度から変化を楽しめるジュエリーとなっています。

 

フレームには、フィレンツェ彫りの伝統的な唐草模様を装飾しているので、石は留めていませんが彫りのキラキラとした繊細な輝きが見る方の目を楽しませ存在感をしっかりと感じて頂けます。黒蝶真珠はしっとりした照りのある落ち着いた輝きなので、クールでシックな雰囲気で装っていただくことができます。

 

 

イタリア フィレンツェ彫り一粒ダイヤピアス

Earrings-006

シンプルでクラシカルな一粒ダイヤのピアスを作りました。耳たぶに身に着けた状態で正面から見た時は、ダイヤのフォルムが中心となり、メインとして見えてくるので全体的にシンプルな印象となりますが、ダイヤが留まっている石座の側面全体にクラシカルな花びらの模様のフィレンツェ彫りを彫刻しています。

 

ダイヤを留めている爪部分の端からピアスポストに向かって、全体的にぐるりと一周囲むように模様を彫刻しているので、ダイヤがまるで柔らかな花びらに包み込まれているかの様な印象です。
キラキラと輝くダイヤが、石座に彫刻されたフィレンツェ彫りの模様の輝きに反射して、シンプルではありながらも輝きの相乗効果で、お顔の周りを上品で華やかな印象へと引き立ててくれます。

 

こちらのピアスはシンプルなデザインとなっているので、身に着けていく場所を選びません。
一粒だけ日常的に身に着けて頂いてもよいですし、ピアスホールが片耳に一つ以上ある場合は、他の大ぶりなピアスなどと合わせてコーディネートを楽しまれるのもおすすめです。

 

小ぶりな一粒ダイヤのピアスなので、デザインも主張しすぎず他のピアスと組み合わせた時にも上品かつエレガントに馴染んでくれます。

フィレンツェ彫りシェルカメオネックレス

Pendant-019

花のコスチュームジュエリーを美しく身にまとった横顔の女性が描かれたシェルカメオ。そのカメオとリボンのモチーフを組み合わせたネックレスです。

 

私にとってカメオという素材は小さな絵画の様な存在であって、その芸術作品を囲むフレームは額縁の様な存在となるようにデザインしなければならないと考えています。
額縁は被写体を際立たせて、引き締める存在となるように、幾何学的なフィレンツェ彫りの模様を連続させて彫刻しました。
少し深めに金属を彫り崩して彫刻しているので、ヨーロッパの木製アンティークの額縁の様に永い年月を経てきたような雰囲気を感じて頂けるかと思います。

 

ヨーロッパのアンティークの額縁ではその上部にリボンが配置されたヴィクトリアンスタイルのものが多く存在します。
そんなイメージにもインスパイアされて、ネックレスの額縁とチェーンを繋いでいる場所には、K18イエローゴールドで作った小さなリボンを組み合わせて華やかなエッセンスを添えてみました。
このリボンのデザインは金属の固さを感じさせない様、裾は柔らかくなびくようにカーブさせ、蝶結びの結んだ輪の部分もふっくらとしたフォルムになるように意識しながら制作しました。
リボンの中央にはワンポイントのアクセントとして、メレサイズのダイヤモンドを留めました。身に着けて頂くと胸元がパッと華やかになるペンダントが完成しました。

 

フィレンツェ彫り シェルカメオネックレスはこちら

 

フィレンツェ透かし彫りの真珠ペンダント

Pendant-018

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)で装飾して中央に真珠を配置したクラシカルスタイルのネックレスです。

 

中央に配置したパールは、円形のペンダント中央に浮いているように見せたかったので、パールを固定する金具をできるだけ小さくシンプルにつくりました。
その為、正面から見た時にパールの背景となる金具がほとんど見えず、パールを固定している丸線のみが見えてくるので、真珠があたかも宙に浮いているかのようにくっきりと空間に浮かび上がります。

 

また透かし彫りが施されたパーツの連続した曲線によって浮かびあがる空間は、まるで花の造形の様なフォルムにも見えてきて、このペンダント全体の装飾のエッセンスにもなっています。

 

ペンダントに組み合わせたチェーンは短めにおつくりしているので、身に着けた時にちょうど首元にペンダントトップが位置します。
パールの背景に金属は殆ど存在しないので、パールの淡い優しい色合いが肌の上でとても美しく映えてきます。
またペンダントのフレームには、円形のフォルムに合わせて流れるような流線状の模様のフィレンツェ彫りを彫刻して、バチカンには葉脈模様の彫りを施してました。

フィレンツェ彫りのガラスペンダント

Pendant-017

「ボロシリケイトガラス」という素材は、ビーカーやフラスコなどの理化学用ガラス製品の素材として使われており、大変強度があると同時に軽く透明度の高いガラスです。
このガラスをルース素材としてアメジストと組み合わせて、シルバーのペンダントに仕立てました。

 

ガラス内部に見えるキラキラとした質感は、ダイクロガラスというガラス素材をボロシリケイトガラスに溶かしこんでいる為です。
このダイクロガラスというガラス素材は、金・銀やチタンなどの金属をガラス板に真空蒸着させたもので、まるでオパールの様に様々な色彩に輝きます。
このダイクロガラスをボロシリケイトガラスに溶かし込むことで、様々な色や質感をガラスに与える事ができるのです。

 

ガラスの直径は約30mmと存在感のあるサイズ、金属とガラスのキラキラしたテクスチャーのそれぞれのコントラストを感じて頂ければと思い、あえてガラスの一部を金属で覆いこむようなデザインとしています。
通常、石を留める時は表面から地金を叩いて石に爪を倒して留めていくのですが、このペンダントは表から金属でガラスを覆い背面へと倒して留めています。
デザインがモダンでコンテンポラリーな雰囲気となっているので、フィレンツェ彫りもデザインに合わせてモダンなテクスチャー模様を彫刻しました。

 

またバチカンにはアメジストを組み合わせています。ガラスと天然石を組み合わせることで、素材それぞれの価値を高めながらジュエリーにボリュームを持たせています。
手作りのガラスと、自然の産物である天然石の色合いやテクスチャーの違い、それぞれを楽しんで感じて頂けるジュエリーが完成しました。

フィレンツェ透かし彫りのブレスレット

Bracelet-003

透かし彫りを施した10mmほどの小さな丸いデザインと長方形のパーツを組み合わせたブレスレットです。
長方形のパーツは、彫りが入った丸いパーツとのコントラストを感じて頂きたかったので、彫りは入れずにシンプルに光らせて仕上げています。
その為、treSensiのジュエリーの中では比較的モダンな印象のブレスレットが完成いたしました。

 

丸いパーツにはフィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施しています。
丸いパーツに透かし彫りをすることによって、中央のダイヤ形のフォルムは4点の小さな接点でのみフレームと接して、くっきりとダイヤのような形が浮かび上がっています。
その形はまるで夜空でキラキラと光る小さな星のようだったので、このブレスレットには「Stelline」という名前を付けました。

 

フレームには三角形の模様彫り(Triangolo)を入れて、中央のパーツには星の輝きを感じて頂ける様な模様を彫刻しています。
丸いパーツは表面と同様に、裏面までしっかりとフィレンツェ彫りを彫刻していますので、どちらの面から見ても彫りの美しさを感じて頂けるようになっています。
ブレスレットの金具はT字バーとなっているので、片手で簡単にお付けいただくことが可能です。

 

フィレンツェ透かし彫り ブレスレット「Stelline」はこちら

フィレンツェ彫りのバングル

Bracelet-002

フィレンツェ彫りの模様を盤面いっぱいに敷き詰めた、シンプルなバングル。
フィレンツェ彫りの模様の美しさを皆様に知って、見て頂きたいと考えてあえてシンプルなバングルを制作しました。シンプルなバングルであれば彫る面積も広く取ることができ、フィレンツェ彫りの模様を盤面いっぱいに描く事ができると考えたからです。

 

このバングルは、イタリアフィレンツェで学んだGirarino(ジラリーノ)という模様を全面に彫刻しています。
Girarino というイタリア語は、Girare(回す・回転する)に-ino(小さい)という接尾語がついた言葉。
クルッと回った小さな唐草のことを表現しています。
この小さな唐草同志を組み合わせた集合体で、大きなデザインを描いて、ジュエリー盤面の模様を装飾していきます。
唐草の組み合わせ次第で、どのような盤面にも美しくデザインを形成し彫刻していくことができます。

 

この繊細な唐草模様は、setaというシルクラインの彫りの上から彫刻しています。
下地にシルクラインの彫刻を施すことで、より唐草の模様が浮かび上がり協調されて見えてきます。

 

バングルに施された細かい彫りは、身に着けて頂くとキラキラと輝き存在感を放ちます。
バングルのデザインはとてもシンプルなので、服装を選ばずラフでカジュアルなスタイルにも身に着けて頂くことができるかと思います。

フィレンツェ彫りリング

Ring-011

幼い頃にシロツメクサで作った花冠。学校が終わると急いで家に帰りランドセルを置いて、公園で待ち合わせした友達と一緒に、シロツメクサを摘んで一本一本熱心に編み込んで作った記憶が今でも鮮明に残っています。
そんな思い出のシロツメクサの花冠をモチーフに、リングをデザイン・制作しました。

 

制作の工程は、まず棒状にした金属を叩いてリング状に丸くして溶接してから、ふんわりとカーブさせたフォルムをヤスリで丁寧にすり出して成形していきます。
ヤスリですり出していくとき、植物の柔らかくて優しいフォルムを印象付けられるように360度様々な角度から形を確認しながら、できるだけ形も均等になるように意識しながら成形しています。
金属は固くて冷たいものですが、その印象を感じさせないように、時間をかけて丁寧に形を作りこんでいきます。

 

シロツメクサの丸い花同志をつなぐ膨らんだ部分には、Setaというシルクラインの彫りを全面に入れています。
シルクラインの彫りを入れることで、金属の輝きがマットになり植物のようにあたたかくて優しい印象を与えてくれます。
また丸い花の部分には、粒状の装飾を全面に打ち込んで花の立体的なテクスチャーを感じて頂けるような表現にしてみました。

 

シロツメクサの花冠リングはこちら