シルバー - treSensi - Page 4
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フィレンツェ彫りのカメオペンダント

Pendant_Brooch-006

イタリアで制作されたシェルカメオを使用した、ペンダントトップ兼ブローチを制作しました。
こちらのシェルカメオ、彫刻されているエレガントな女性が小さな一粒石のネックレスを首元にまとっています。
なかなか今までに見たことのないカメオでしたから、見た瞬間大変気に入りジュエリーの素材として購入しました。

 

カメオのフレーム枠全体にフィレンツェ彫りを彫刻して、額縁のようなイメージで装飾しました。
また彫りの模様とカメオの間にもう少しメリハリが欲しかったので、より線を溶接したことで、よりクラシカルな雰囲気になったかと思います。
バチカンは折りたためる構造になっており、折りたたんでブローチとしてもお使い頂けるように制作しております。

 

私がいつも制作するうえで思うこと。カメオという素材は絵画の様で、その芸術作品を囲むフレームは額縁の様な存在となるようにデザインをしています。額縁は被写体を際立たせて、引き締める存在でなければと思っています。
絵画も額縁との組み合わせ次第でその良し悪しが変わってきます。
フィレンツェ彫りは繊細な模様を彫刻することができるので、カメオという素材と組み合わせる枠としては、とても素晴らしい技術だと思っています。


<SOLD OUT>

フィレンツェ透かし彫りのガラスペンダント

Pendant-005

フィレンツェの伝統的な透かし彫りを施したペンダントで、イタリアフィレンツェの留学がそろそろ終わる頃、日本に帰国する直前に完成させた作品です。
フィレンツェでは「ハチの巣」(Nido d’ape)と言って、六画形に地金を透かしていく技法があります。
このハチの巣の技法を使ってイタリアの留学生活の最後に何かペンダントを作りたいと思い、ガラスを組み合わせてペンダントをデザイン制作いたしました。

 

このハチの巣の形の透かしは、糸鋸をやすりの様に使って表、裏と交互に少しずつ透かしていきます。
通常の種の形の透かしと比較しますと一つの穴の形が六角形になりますので、完成まで膨大な時間を費やします。
フィレンツェの工房でも今では手掛けるところが少なくなってきていると聞きます。

 

六角形同士の壁はできるだけ可能な限りに薄くしていきます。
六角形の透かし同士の壁となる金属の厚みは薄いのですが、段ボールの様な構造で上からの圧に対しては大変強度があります。
また透かしをした部分を淵で囲むことでより一層強度が出ます。

 

蜂の巣の模様を背景とするように、中心には立体的な花を閉じ込めたような装飾が入ったガラスをセッティングしています。
バチカンはペンダントの中のパーツに合わせて、連動するようなフォルムにデザインしています。
全面に透かしを施したジュエリーはレースの様にクラシカルでエレガントな軽やかさを感じさせます。

フィレンツェ彫りのイニシャルダイヤリング

Order-005

以前オーダーメイドにて制作しましたイニシャルリングOrder-001のデザインをベースとして、お客様がお持ちのダイヤモンドを組み合わせて、リングを制作しました。

 

お客様がお持ちの一粒ダイヤのネックレス。以前にご購入されて使う機会が減ってしまい大事に保管されていたとのこと。
treSensiのイニシャルリングをお気に召して頂き、お手持ちのダイヤモンドを組み合わせて今回新たにリングを制作することになりました。

 

ダイヤモンドをイニシャルと組み合わせてバランスよく配置したことで、デザインにボリュームが生まれより一層華やかなリングとなりました。
腕と一体化している石座は、石を留めてから腕のデザインに合わせて全体にフィレンツェ彫りを彫刻しています。

 

またイニシャル部分は、Setaというシルクラインの彫りを施して、その上にリングの全体のデザインに合わせてクラシカルで流れるような曲線の「M」を一文字彫刻しています。
腕の部分は小さな唐草の装飾を組み合わせてデザインを描いています。そのデザインの両脇にミルを打ったことで、よりクラシカルな雰囲気になるとともにリング全体のデザインを引き締めています。
身に着けて頂くと、手元でキラキラと存在感を放つリングが完成しました。

フィレンツェ彫りガムランボールのペンダント

Pendant-008

インドネシアのバリ島にガムランという青銅製の楽器があります。
その楽器と同じ響きを奏でるガムランボールという工芸品がバリ島にはあります。そのガムランボールをオマージュしたペンダントをつくりました。
treSensiの名前の由来(イタリア語で3つの感覚という意味)「視覚」「触覚」「聴覚」の内の、「聴覚」を楽しませてくれる音の鳴るジュエリーです。

 

バリ島で購入できるガムランボールは表面に粒の装飾でデザインを描いているものが多いのですが、このペンダントはボール本体をフィレンツェ彫りで装飾しています。

 

まずSetaとうシルクラインの装飾を施して、その上から小さな唐草の模様で雪の結晶のようなデザインを描いています。シルクラインの柔らかな輝きの上に、フィレンツェ彫りの細かな彫刻を施していることで、ボールが胸元で揺れるたびに優しい光の中でキラキラと彫りの装飾が輝きます。

 

トップの球体の大きさは15mmとボリュームがあるので身に着けて頂くと存在感を感じて頂くことができるかと思います。サイズバリエーションは10mmと15mmの二種類のサイズ、素材はシルバー925、K18イエローゴールド、K18ホワイトゴールドがございます。

 

※音色の大きさはボールのサイズに比例しますので、大きいタイプの方が音色の響きも大きくなります。

フィレンツェ彫りのイニシャルリング

Order-001

100年以上前に作られたアンティークジュエリーには、イニシャルが刻まれたものが多くあります。
大事な方のイニシャルが入ったものを身に着ければ、いつも一緒にいられるような気持になれたり。
自分のイニシャルが入ったジュエリーを身に着ければ、自分自身を守ってくれるお守りのような存在になってくれたり。

 

人それぞれの想いがイニシャルには込められています。
そんな想いを形にできるイニシャルリングをオーダーにておつくりしました。

 

K18イエローゴールドの丸いパーツを板材から切り出し、リング本体に溶接しています。
イニシャルが入っている場所にはシルクラインを彫刻して、その上から筆記体のイニシャルを刻みました。
シルクラインの上から彫刻することで、イエローゴールド盤面が優しい輝きを放ちます。
またイニシャル部分だけをゴールドにしたことで、イニシャルがシルバーとのコントラストで際立ちます。
アンティークジュエリーのようにクラシカルで優しい印象になるように、筆記体は柔らかく曲線的になるようにとデザインをしました。

 

イニシャルから繋がっていくリングの腕の上部にも、シルクラインを彫刻して統一感を持たせました。
そして、その上から小さな唐草を組み合わせたデザインを彫り、両サイドにはミル打ちを施してよりクラシカルな印象に仕上げています。

フィレンツェ彫りのカルセドニーリング

Ring-008

ふっくらとした優しい形のカボションカットのカルセドニー。海の様な、淡い透明感のある色合いのカルセドニーを覆輪留めでセッティングした、シンプルなデザインのリングです。

 

石座の爪を倒して石を留めた後、石座全体にも繊細なフィレンツェ彫りを彫刻しています。
また、腕の上半分にはフィレンツェ彫りの代表的なモチーフであるアカンサス(葉アザミ)の模様を彫刻しています。

 

真っ白な無垢の金属に彫りを入れると、作品の雰囲気・印象が360度(と言ってもよいくらい)変わります。
通常、彫りの工程は石を留めてから最後に彫刻していきます。彫りを入れると、最後の最後で作品の雰囲気がガラッとクラシカルな印象へと変わります。彫りの力はすごいものだ、といつも感じています。
それゆえに私はフィレンツェ彫りの魅力を感じ、イタリアのフィレンツェまでこの技術を学びに行きました。

 

こちらのカルセドニーのリングもシンプルなデザインではありますが、彫りを入れることでクラシカルでエレガントな雰囲気に仕立てました。
金属は固くて冷たいという印象が通常ですが、彫りを入れることで、手作りの温かみを感じ柔らかな印象を持ち、ジュエリーが石を優しく包み込んでいるかのように感じます。

Ring-007

イタリアフィレンツェで留学中に学んだ、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したフィレンツェスタイル(Stile fiorentino)のリングです。

 

こちらのデザインは、フィレンツェで代々受け継がれてきた伝統的なスタイルのもの、私がフィレンツェで最初に学んで制作した透かし彫りのリングです。
透かしの位置や数をアレンジすることで様々なデザインに応用していくことができ、このフィレンツェで発祥してきた技術や伝統は、とても素晴らしいものだと思います。
フィレンツェにいたころに想いを馳せながら、そしていつもそこにある伝統に敬意を示しながら・・・・。

 

リングの上下を挟むように淵をつけて、その淵全面にも彫りを入れるのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。
透かしの形はsemino(小さな種)と呼ばれており、名前の様に種の形をしています。
透かしの部分はヤスリを入れることができないくらい小さなサイズなので、髪の毛程の細さの糸のこを、ヤスリの様に使って全ての穴を丁寧に透かしていきます。裏から表から何度も少しずつ慎重に透かしていきます。

 

金属の面で透かしを施してない部分には、メレサイズの石を留めています。透かしのバランスと石のバランスは、リング全体の美しさに反映されていきます。
永い伝統とともに大切に受け継がれてきたフィレンツェスタイルのジュエリー。
流行に左右されず末永くお使い頂けるデザインとなっています。

フィレンツェ彫りのエタニティリング

Ring-006

フィレンツェ彫りをリングの側面に施した、フルエタニティのリング(anello dell’eternità)です。
フルエタニティはリング全周に石が留まっているので、身に着けて頂くと手元を華やかに彩ってくれます。

 

こちらのリングは、一本の無垢の角材を曲げてリング状に溶接し、全周に穴をあけて石を留めています。
全ての面に石を留めるので、石の間隔はまず穴をあける前にリングの全周をジュエリー用のコンパスを使って図り、石をいくつ留めるのかを計算してから印をつけ、穴を開けて石を留めていきます。
リングのサイズによって石同士の間隔が変わってくるので、リングサイズに合わせて制作しています。

 

リングの側面から見た場所にはフィレンツェ彫りを入れたかったので、まず最初の角材を作る段階で彫りを入れることを考慮して地金に厚みを持たせています。
リング側面の彫りは、フルエタニティの石の連続した規則性にリンクするような、規則性のあるデザインの彫り模様を入れています。
フィレンツェ彫りを施した場所は、それだけで金属がキラキラと反射しますので、石の輝きだけではなくリング自体も華やかに輝きます。
側面にもフィレンツェ彫りを入れることで、どこから見ても輝きを楽しんで頂けるリングとなりました。

フィレンツェ彫りのブレスレット

Bracelet-001

イタリアフィレンツェに留学中に制作したブレスレットです。カチッと閉まる開閉式の金具に至るまで全て手作りで制作しています。

 

私が通っていたフィレンツェの彫金学校には、私が敬愛して止まない洋彫りのマエストロがいました。
フィレンツェのその学校へ留学を決めたのも、そのマエストロから洋彫りを習いたかったから。
このブレスレットは、そのマエストロのレッスンで指導を受けながら制作した作品です。

 

日本から持ち込んだアイディアの一つである仏教の模様。私は寺院や仏閣などを訪れるのが昔から好きでした。
ある時、タイの仏教装飾のデザイン集を見つけてその流れるような曲線と凛とした空気感を感じるデザインを見て、この模様をフィレンツェ彫りの技術で彫ってみたいと思うようになりました。

 

正面の彫刻はモチーフがアジアなので、まるで和彫りの様な印象です。
側面の淵の部分は、Scavare(深彫り)をしており、フィレンツェ彫りのモチーフであるアカンサスの模様を彫刻しています。深彫りは何度もタガネを入れて地金を彫り崩すように彫刻していくので、淵の部分の彫りに大変時間がかかりました。
淵に厚みを持たせていることで、大変重厚感のあるブレスレットに仕上がりました。
最後に彫った線を黒く燻すことで、アンティークのように永く使い込まれたブレスレットのような仕上がりになりました。

フィレンツェ彫りのリング

Ring-005

フィレンツェ彫りを全体に施したクラシカルなデザインのリングです。イタリアフィレンツェに在学中に制作しました。

 

リングの平らな部分全体にはSetaというシルクラインの彫りを入れています。
このシルクラインの仕上げ方は、イタリアではリガトゥーラ(rigatura)とも言われており、シルクライン専用のリガータという鏨(la ciappola rigata)を使って彫りを入れていきます。
シルクラインはシンプルな線ですが、その線を真っすぐ強弱も均等になるように丁寧に彫りを入れていきます。
メインの彫り模様のベースとなる部分にヘアラインを入れることで、空間の余白を埋める事ができると同時に、模様彫りの部分がより一層際立つのです。
また金属全体が穏やかな優しい輝きを放ちます。

 

そして、ジュエリーに余白をつくらないのがフィレンツェ式のジュエリーです。
こちらのリングも淵の部分まで全て彫りを入れています。側面、正面、どちらの面からみてもジュエリーの様々な表情を楽しんで頂くことができるかと思います。

 

メインとなるフィレンツェ彫りの模様は、小さな唐草模様を組み合わせたデザインで装飾しています。
繊細な雪の結晶の様な彫りの模様です。

 

こちらのリングは幅広のリングなので身に着けるとしっかりとした存在感があり、クラシカルなレースをまとっているかの様です。