リング - treSensi
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フィレンツェ彫りリンサンゴメノウグ

Ring-012

サンゴメノウのリングを制作しました。私は花をモチーフにジュエリーを制作することが多いのですが、こちらのサンゴメノウのルースを見た時に、ルースの中に表現されたサンゴの化石化したフォルムが、すぐに花のイメージを連想させ、その特徴を生かしたリングをデザインしようと思いリングに仕立てました。

 

このサンゴメノウに描かれた模様は、人の手は加わっておらず永い時間をかけて地球の大地が形成したものです。天然石には、人間の手によって作り出される美しいものたちとまた違った、自然の美しさが存在します。

 

このルースを真上から眺めた時に、花模様の柄が片側のみに入っていて、何も描かれていない片側が少し寂しく感じたので、そのサンゴの模様を(お花の模様でもあります)をK18で仕立てて、リングと一体感を持たせるように腕と石座をつなぐ位置に配置して溶接しました。この大きなワンポイントのパーツが、リング全体の中でパッと際立つ印象的なワンポイントになっています。

 

またリングの腕には、深彫りで自然のアイテム(蝶々、植物など)を彫刻しました。こちらは通常の彫りより深めに彫っています。「scavare」(スカバーレ)という彫り方で、同じ場所に何度も鏨をいれて彫りの深さを深くしています。時間と根気と多少の力が必要になってきますが、スカバーレしたジュエリーは、通常の模様彫りよりも立体感がありますので、金属を彫り崩した彫刻物のような重厚感のある雰囲気となります。

 

 

イタリア フィレンツェ彫り ルビーリング

Order-018

お客様がお持ちのルビーのリング。昔ながらのデザインのものでルビーがセットされた石座の高さも高く、普段身に着ける事も無く保管していらっしゃったとのこと、今回新たにフィレンツェ彫りのリングへと作り替えてほしいとのご注文を頂きました。
Ring-002のデザインをお気に召して頂いており、こちらのデザインをベースにして今回新たにお作り替えをさせて頂きました。

 

お客様のご要望で、ルースはオーバルサイズの長辺が横位置になるように配置しました。
石の縦のサイズと同じ幅になるように腕の幅を決定して、腕の下部分にかけて緩やかにカーブを描きながら腕の幅が細くなっていくようなフォルムにしています。
腕の幅を石の縦のサイズと同じにすることで、リングに配置されたルースと腕がより馴染み一体感がでてまとまった印象となります。

 

腕全体にはSetaというシルクラインの彫りを入れて、その上から小さな唐草模様をいくつか組み合わせてデザインを装飾しています。
これらの模様はフィレンツェ彫りの代表的な装飾模様です。腕全体に装飾したこれらの模様は、鏡面の輝きとはまた違ってキラキラと繊細で上品に光り輝きます。

 

ルビーをセッティングした石座には花びらの模様を全体的に彫刻しました。ルビーを花びらが優しく包み込んでいるかのようにも見えてきます。
完成品はシンプルなフォルムですが、フィレンツェ彫りをリング全体に装飾することで華やかでクラシカルなリングが完成致しました。

イタリア フィレンツェ彫り マリッジリング

Marriage ring-004

 

8角形のフォルムをしたリングをベースに、フィレンツェ彫りを彫刻したマリッジリング。
8角形のそれぞれの角にあたる部分には、尖ったエッジを無くして触った時の質感や印象を柔らかくするために、丸くくり抜いたような窪みをつけました。

 

リング一周、ぐるりと面で刻んだデザインは、まるで日本の伝統的な切子ガラスの彫刻のようにも見えます。
8面ある板面にはひし形の模様をそれぞれ刻み、中央には光輝く星の模様を彫刻しました。
また、ひし形同士の間に配置された丸い窪みが8面に刻まれた模様を柔らかにぐるりと一周つないでいます。

 

8角のそれぞれの面に刻まれた彫刻がキラキラと光りに反射して輝き、細身のリングですが、身に着けた時に存在感を放ってくれます。
またリングの側面から見た時のフォルムが、柔らかくカーブを描いた美しいフォルムになるように、意識しながらタガネを入れて模様を彫刻しています。
正面から見た時の美しさだけでなく、横や斜めなど様々な角度から見た時の美しさも意識して彫刻を施しました。

 

一点一点手彫りで模様を彫刻しておりますので、機械で彫刻したような左右対称的な精巧さとはまた違ったそれぞれのリングの味や風合いが出て、年月を重ねる毎により愛着を感じ、ご結婚されたお二人の生活がこのリングとともに時間を刻んで頂けたらとても嬉しく思います。

フィレンツェ透かし彫りのオーダーメンズリング

Order-016

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を全面に装飾してオニキスを留めた男性用のリングです。オーダーメイドにてご注文頂きました。
通常ラインのジュエリーは女性用のお品物が中心となっておりますが、男性用のメンズジュエリーはオーダーメイドにてお作りしております。

 

Ring-001のデザインをお気に召して頂きこちらのデザインをベースとしてお作りしました。
まず、男性用のリングということで彫りを入れる面、シンプルに仕上げる面、とデザインにメリハリを持たせています。
リングを指にはめた時に見える正面の淵は、シンプルに見せる為一本のラインを彫刻しました。
し彫りをせず地金を残して、その面にはシルクラインの彫りを入れて仕上げています。
石座には装飾的な彫りを入れて、シンプルな中でもワンポイントのアクセントとなるようにしています。

 

リングを指にした時に全面に見えてくる場所は、比較的シンプルな彫り模様で仕上げてはおりますが、側面から少し見える淵の部分にはフィレンツェ彫りの装飾的な模様を入れています。
通常女性用のジュエリーは表に見えてくる面を華やかに装飾しますが、男性用ということで隠れた美しさを意識してあえて見えにくい淵の側面に華やかな彫りを入れて、ジュエリーを楽しんで頂けたらと思いデザインをしました。

 

フィレンツェ彫りのメンズリング

Order-015

オーダーメイドにてご注文頂いたフィレンツェ彫りのメンズリングです。通常ラインのジュエリーは女性用のお品物が中心となっておりますが、男性用のメンズジュエリーはオーダーメイドにてお作りしています。
男性用のジュエリーは女性用よりシンプルなデザインでありながらも、何かワンポイントの特徴やアクセントを入れることを意識しながらデザインしています。

 

こちらのリングは、setaというシルクラインの装飾をモチーフにとのリクエストを頂き、デザインを何点か描いてその中から2点ご注文頂きました内の一点となります。
オフィスでスーツスタイルの時にも身につけられるようなシンプルなデザインにしたいと思い、できるだけ装飾をはぶいたミニマムなデザインとなるように意識しながら制作しました。

 

シルクラインの彫りが入っている部分は、平らではなく少しだけ内側へとU字にカーブさせて曲線を持たせています。
そうすることでリング全体が柔らかい印象となり、シルクラインの優しい輝きとマッチします。
リングの縁はシンプルに少し斜めに角を落として、ヘアラインとのつなぎ目の部分に、アクセントとして粒の装飾、ミル打ちを施しました。
淵の部分にはあえて彫りを入れないことで、金属の光っている部分とシルクラインのコントラストを楽しんで頂けるようなデザインとなっています。

 

フィレンツェ彫りのメンズリング

Order-014

オーダーメイドにてご注文頂いたフィレンツェ彫りのメンズリングです。通常ラインのジュエリーは女性用のお品物が中心となっておりますが、男性用のメンズジュエリーはオーダーメイドにてお作りしています。
男性用のジュエリーは女性用よりシンプルなデザインでありながらも、何かワンポイントの特徴やアクセントを入れることを意識しながらデザインしています。

 

こちらのリングは、setaというシルクラインの装飾をモチーフにとのリクエストを頂き、デザインを何点か描いてその中から2点ご注文頂きました内の一点となります。
シルクラインの彫りが幅広のリング全体に入り、中央にはフィレンツェジュエリーの代表的なモチーフ葉アザミの葉脈の模様を立体的なフォルムで表現しました。
葉アザミの模様を彫刻するときには、植物の柔らかさをできるだけ再現できるように滑らかな曲線になるよう意識して彫刻しています。

 

リングの上面は少し幅広く、存在感を持たせて、手のひら側にかけて徐々に幅を狭くしているので、指を曲げた時にも干渉しません。
また葉アザミのフォルムも、リングの幅に合わせて下にいくにつれて徐々に細くしリング全体の統一感を大事にしました。リング全体にシルクラインの彫りが入っていることで、優しくマットな輝きを放ちながらも存在感のあるリングが完成しました。

 

フィレンツェ彫りリング

Ring-011

幼い頃にシロツメクサで作った花冠。学校が終わると急いで家に帰りランドセルを置いて、公園で待ち合わせした友達と一緒に、シロツメクサを摘んで一本一本熱心に編み込んで作った記憶が今でも鮮明に残っています。
そんな思い出のシロツメクサの花冠をモチーフに、リングをデザイン・制作しました。

 

制作の工程は、まず棒状にした金属を叩いてリング状に丸くして溶接してから、ふんわりとカーブさせたフォルムをヤスリで丁寧にすり出して成形していきます。
ヤスリですり出していくとき、植物の柔らかくて優しいフォルムを印象付けられるように360度様々な角度から形を確認しながら、できるだけ形も均等になるように意識しながら成形しています。
金属は固くて冷たいものですが、その印象を感じさせないように、時間をかけて丁寧に形を作りこんでいきます。

 

シロツメクサの丸い花同志をつなぐ膨らんだ部分には、Setaというシルクラインの彫りを全面に入れています。
シルクラインの彫りを入れることで、金属の輝きがマットになり植物のようにあたたかくて優しい印象を与えてくれます。
また丸い花の部分には、粒状の装飾を全面に打ち込んで花の立体的なテクスチャーを感じて頂けるような表現にしてみました。

 

シロツメクサの花冠リングはこちら

フィレンツェ彫りのクロスリング

Ring-010

クロスをモチーフとしたアンティークジュエリーの様にクラシカルでデコラティブなデザインのリングを制作しました。
クロスをモチーフとしたリングをデザイン制作したいと思い、デザイン画をいくつか描いていたとき。
Semino(セミーノ)という種の形をしたフィレンツェの伝統技法である透かし彫りを、4か所十字の形に配置したところクロスのフォルムが浮かび上がりました。

 

100年以上前に作られたアンティークジュエリーにもクロスがモチーフとされたジュエリーは多くあり、聖職者に限らず、身に着ける人を守ってくれるお守りのような存在として好んで身にまとわれる方も多くいたそうです。
私もイタリアに住んでいた時に国内国外、数々の美術館を回ったのですがクロスモチーフのジュエリーの数々を見てその華やかな美しさに目を奪われました。クロスというと神聖なモチーフというイメージが先行しますが、多くの貴族の女性たちを華やかに彩ってきた様子が想像できるようでした。

 

センターにのクロスはのデザインは、透かしのフォルムに合わせて柔らかで曲線的な形に。
そのアウトラインのフォルムに合わせた彫りの模様をクロスの中に彫刻しました。
またクロスの淵部分にはミル打ちを施し装飾を加えています。
クロスの中央にはワンポイントカラーのアクセントとしてルビーを留めています。

 

リングの両腕には、立体的で小さなサイズのK18イエローゴールドのクロスを溶接しています。
リングを指に着けて頂いた時に、指と指の間からちょうどこの小さなゴールドのクロスが見えるようにデザインしました。

 

フィレンツェ彫りクロスリングはこちら

Pendant-009

100年以上前に作られたアンティークジュエリーには、イニシャルが刻まれたものが多くあります。
大事な方のイニシャルが入ったものを身に着ければ、いつも一緒にいられるような気持になれたり。
自分のイニシャルが入ったジュエリーを身に着ければ、自分自身を守ってくれるお守りのような存在になってくれたり。

 

人それぞれの想いがイニシャルには込められています。 そんな想いを形にしてフィレンツェ彫りの技術でイニシャルを彫刻したペンダントを制作しました。

 

K18イエローゴールドの丸いパーツを板材から切り出し、ペンダントトップ本体に溶接しています。
イニシャルが入っている場所は、まず最初にシルクラインを彫刻して、その上から筆記体のイニシャルを彫っています。
シルクラインの上から彫刻することで、イエローゴールド盤面が優しい輝きを放ちます。
またイニシャル部分だけをゴールドにしたことで、イニシャルがシルバーとのコントラストで際立ちます。
アンティークジュエリーのようにクラシカルで優しい印象になるように、筆記体のデザインは柔らかく曲線的なデザインに・・・。

 

イニシャルを引き立てる額縁のようにシルバー本体にフィレンツェ彫りを彫刻しています。
またゴールドのイニシャルの盤面周囲にはミル打ちを施してクラシカルに仕上げています。

 

フィレンツェ彫り イニシャルペンダントはこちら

イタリア フィレンツェ彫り マリッジリング

Marriage ring-003

 

月桂樹のリーフをモチーフにしたマリッジリングをつくりました。
月桂樹は古代ローマの頃より、「幸福の木」と言われてきたそうです。
身に着けて頂く方に、いつまでも幸福な気持ちを持ち続けてほしいという想いからこちらのリングをデザインをしました。

 

リングに配置されたリーフはとても小さなサイズなのですが、その一つ一つにグラニータ(Granita)というリーフのテクスチャーを表現するフィレンツェ彫りを彫刻しています。
リング全体を柔らかいフォルムのデザインにしたかったので、月桂樹のリーフとリーフをつなぐ部分は、エッジを取り流線的なフォルムにしました。リーフから次のリーフにつながるまで、途切れた印象を持たせないようにグラデーションのように美しく繋げることを意識してデザインしました。

 

3つのリーフを際立たせるために、こちらのリングはリーフ以外の場所は全て彫刻を施さず光らせて仕上げています。
光った部分と、彫りを入れた部分のテクスチャーの違いを楽しんで頂ければ嬉しく思います。

 

月桂樹のリーフを3つ、バランスよく均等に配置しているので、リングを身に着けた時にどの面が指の上に来ていたとしても、小さな月桂樹の葉っぱが指と指の間から顔を出してくれます。