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フィレンツェ彫りのアメジストリング

Ring-002

アメジストのシルバーリングをつくりました。
腕のデザインは、アメジストに向かってふっくらと広がりを持たせています。
デザインはシンプルなものですが、フィレンツェ彫りで全体を華やかに仕上げています。
身に着けて頂くと、彫りの輝きでリング全体がキラキラと輝きます。アメジストとのコントラストもとても美しいです。

 

リングの石座は地金をぐるっと一周たおして留める「覆輪留め」という留め方で留めています。
その石座の部分端から端まで、フィレンツェ彫りを入れています。
石座の彫りは、花びらがアメジストを優しく包み込むかのようなデザイン。
これは、石座の爪を倒してからタガネで花びらの模様を山形に彫りこんでいます。
石に傷を付けないように繊細に彫っていくことができるのも、手彫りのフィレンツェ彫りならではの技術です。

 

リングの腕の部分のフィレンツェ彫り。
Setaというシルクラインの彫りを入れて、その上から小さな唐草模様をいくつか組み合わせて装飾しています。
小さな唐草模様の組み合わせは、一つだけではなく、いくつかを組み合わせることで一つのデザインとなり完成されていきます。
ジュエリーの余白にどのように彫りを配置するか、どのような組み合わせにするかがとても大事です。
そんな事を日々楽しく考えながら、すべてのジュエリーに一点一点彫りをいれています。

Ring-001

フィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo Forentino)で装飾を構成したリングです。
イタリアフィレンツェの彫金学校在学中に制作した作品になります。
フィレンツェの透かし彫りを施したリングでは皆さんもご存じかもしれませんが、代表的なデザインはいくつかあるのですが、その代表的なリングを制作した後、2つ目のリングとしてこちらを学校で制作いたしました。
だいぶ透かし彫りにも慣れてきたころ・・・。そして透かし彫りの魅力にはまってきた頃でしょうか・・・・。

 

一つ一つの透かしの大きさは、ヤスリが入らないくらいの小さなものとなります。
工程としてはまずドリルで小さな穴をあけてから、その一つ一つの穴を糸鋸を小刻みに動かしながら透かしていきます。
大変手間と時間のかかる作業です。私はいつも、透かし作業するときには写経を行うかのように無心になって作業をしています。
人によって向き不向きはありますが、私はそういった無心になれる時間がとても好きで、自分はその作業は向いているのだなと思っています。

 

こちらのリングも透かし彫りを施し、石を留め最後に全面にフィレンツェ彫り(Incisione)を施しています。
幾何学的な連続する透かし装飾の中にバランスよく石が配置されており、眺めていると、建築の構造物の様な規則正しい美しさを感じることができるかと思います。
幅広のリングですが、全体的に透かしを施しているので軽やかに身につけることができます。