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フィレンツェ彫りリング

Ring-011

幼い頃にシロツメクサで作った花冠。学校が終わると急いで家に帰りランドセルを置いて、公園で待ち合わせした友達と一緒に、シロツメクサを摘んで一本一本熱心に編み込んで作った記憶が今でも鮮明に残っています。
そんな思い出のシロツメクサの花冠をモチーフに、リングをデザイン・制作しました。

 

制作の工程は、まず棒状にした金属を叩いてリング状に丸くして溶接してから、ふんわりとカーブさせたフォルムをヤスリで丁寧にすり出して成形していきます。
ヤスリですり出していくとき、植物の柔らかくて優しいフォルムを印象付けられるように360度様々な角度から形を確認しながら、できるだけ形も均等になるように意識しながら成形しています。
金属は固くて冷たいものですが、その印象を感じさせないように、時間をかけて丁寧に形を作りこんでいきます。

 

シロツメクサの丸い花同志をつなぐ膨らんだ部分には、Setaというシルクラインの彫りを全面に入れています。
シルクラインの彫りを入れることで、金属の輝きがマットになり植物のようにあたたかくて優しい印象を与えてくれます。
また丸い花の部分には、粒状の装飾を全面に打ち込んで花の立体的なテクスチャーを感じて頂けるような表現にしてみました。

 

シロツメクサの花冠リングはこちら

フィレンツェ彫りのクロスリング

Ring-010

クロスをモチーフとしたアンティークジュエリーの様にクラシカルでデコラティブなデザインのリングを制作しました。
クロスをモチーフとしたリングをデザイン制作したいと思い、デザイン画をいくつか描いていたとき。
Semino(セミーノ)という種の形をしたフィレンツェの伝統技法である透かし彫りを、4か所十字の形に配置したところクロスのフォルムが浮かび上がりました。

 

100年以上前に作られたアンティークジュエリーにもクロスがモチーフとされたジュエリーは多くあり、聖職者に限らず、身に着ける人を守ってくれるお守りのような存在として好んで身にまとわれる方も多くいたそうです。
私もイタリアに住んでいた時に国内国外、数々の美術館を回ったのですがクロスモチーフのジュエリーの数々を見てその華やかな美しさに目を奪われました。クロスというと神聖なモチーフというイメージが先行しますが、多くの貴族の女性たちを華やかに彩ってきた様子が想像できるようでした。

 

センターにのクロスはのデザインは、透かしのフォルムに合わせて柔らかで曲線的な形に。
そのアウトラインのフォルムに合わせた彫りの模様をクロスの中に彫刻しました。
またクロスの淵部分にはミル打ちを施し装飾を加えています。
クロスの中央にはワンポイントカラーのアクセントとしてルビーを留めています。

 

リングの両腕には、立体的で小さなサイズのK18イエローゴールドのクロスを溶接しています。
リングを指に着けて頂いた時に、指と指の間からちょうどこの小さなゴールドのクロスが見えるようにデザインしました。

 

フィレンツェ彫りクロスリングはこちら

フィレンツェ彫りガムランボールのリング

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インドネシアのバリ島にガムランという青銅製の楽器があります。
その楽器と同じ響きを奏でるガムランボールという工芸品がバリ島にはあります。そのガムランボールをオマージュしたリングをつくりました。
treSensiの名前の由来(イタリア語で3つの感覚という意味)「視覚」「触覚」「聴覚」の内の、「聴覚」を楽しませてくれる音の鳴るジュエリーです。

 

バリ島で購入できるガムランボールは表面に粒の装飾でデザインを描いているものが多いのですが、このリングはボール本体をフィレンツェ彫りで装飾しています。

リングのボールのサイズは13mm。身に着けて頂いた時に大きすぎないサイズでありつつも、存在感のあるサイズになるようにと考えてこちらのサイズに決定しました。
球体部分の彫りは球体の曲面に合わせて、螺旋状のモダンなデザインを彫刻しています。
腕の上部には、フィレンツェ彫りのモチーフでもあるアカンサスの葉脈のデザインを彫刻しています。

 

指にはめて頂くと丸い球体がちょこんと可愛らしく存在し手元を彩ってくれます。
ガムランボールはペンダントタイプが一般的なのでリングは珍しいとは思うのですが、日常生活に少しプラスした楽しみを感じて頂きたいと思い制作しました。

フィレンツェ彫りのカルセドニーリング

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ふっくらとした優しい形のカボションカットのカルセドニー。海の様な、淡い透明感のある色合いのカルセドニーを覆輪留めでセッティングした、シンプルなデザインのリングです。

 

石座の爪を倒して石を留めた後、石座全体にも繊細なフィレンツェ彫りを彫刻しています。
また、腕の上半分にはフィレンツェ彫りの代表的なモチーフであるアカンサス(葉アザミ)の模様を彫刻しています。

 

真っ白な無垢の金属に彫りを入れると、作品の雰囲気・印象が360度(と言ってもよいくらい)変わります。
通常、彫りの工程は石を留めてから最後に彫刻していきます。彫りを入れると、最後の最後で作品の雰囲気がガラッとクラシカルな印象へと変わります。彫りの力はすごいものだ、といつも感じています。
それゆえに私はフィレンツェ彫りの魅力を感じ、イタリアのフィレンツェまでこの技術を学びに行きました。

 

こちらのカルセドニーのリングもシンプルなデザインではありますが、彫りを入れることでクラシカルでエレガントな雰囲気に仕立てました。
金属は固くて冷たいという印象が通常ですが、彫りを入れることで、手作りの温かみを感じ柔らかな印象を持ち、ジュエリーが石を優しく包み込んでいるかのように感じます。

Ring-007

イタリアフィレンツェで留学中に学んだ、透かし彫り(Traforo Forentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したフィレンツェスタイル(Stile fiorentino)のリングです。

 

こちらのデザインは、フィレンツェで代々受け継がれてきた伝統的なスタイルのもの、私がフィレンツェで最初に学んで制作した透かし彫りのリングです。
透かしの位置や数をアレンジすることで様々なデザインに応用していくことができ、このフィレンツェで発祥してきた技術や伝統は、とても素晴らしいものだと思います。
フィレンツェにいたころに想いを馳せながら、そしていつもそこにある伝統に敬意を示しながら・・・・。

 

リングの上下を挟むように淵をつけて、その淵全面にも彫りを入れるのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。
透かしの形はsemino(小さな種)と呼ばれており、名前の様に種の形をしています。
透かしの部分はヤスリを入れることができないくらい小さなサイズなので、髪の毛程の細さの糸のこを、ヤスリの様に使って全ての穴を丁寧に透かしていきます。裏から表から何度も少しずつ慎重に透かしていきます。

 

金属の面で透かしを施してない部分には、メレサイズの石を留めています。透かしのバランスと石のバランスは、リング全体の美しさに反映されていきます。
永い伝統とともに大切に受け継がれてきたフィレンツェスタイルのジュエリー。
流行に左右されず末永くお使い頂けるデザインとなっています。

フィレンツェ彫りのエタニティリング

Ring-006

フィレンツェ彫りをリングの側面に施した、フルエタニティのリング(anello dell’eternità)です。
フルエタニティはリング全周に石が留まっているので、身に着けて頂くと手元を華やかに彩ってくれます。

 

こちらのリングは、一本の無垢の角材を曲げてリング状に溶接し、全周に穴をあけて石を留めています。
全ての面に石を留めるので、石の間隔はまず穴をあける前にリングの全周をジュエリー用のコンパスを使って図り、石をいくつ留めるのかを計算してから印をつけ、穴を開けて石を留めていきます。
リングのサイズによって石同士の間隔が変わってくるので、リングサイズに合わせて制作しています。

 

リングの側面から見た場所にはフィレンツェ彫りを入れたかったので、まず最初の角材を作る段階で彫りを入れることを考慮して地金に厚みを持たせています。
リング側面の彫りは、フルエタニティの石の連続した規則性にリンクするような、規則性のあるデザインの彫り模様を入れています。
フィレンツェ彫りを施した場所は、それだけで金属がキラキラと反射しますので、石の輝きだけではなくリング自体も華やかに輝きます。
側面にもフィレンツェ彫りを入れることで、どこから見ても輝きを楽しんで頂けるリングとなりました。

フィレンツェ彫りのリング

Ring-005

フィレンツェ彫りを全体に施したクラシカルなデザインのリングです。イタリアフィレンツェに在学中に制作しました。

 

リングの平らな部分全体にはSetaというシルクラインの彫りを入れています。
このシルクラインの仕上げ方は、イタリアではリガトゥーラ(rigatura)とも言われており、シルクライン専用のリガータという鏨(la ciappola rigata)を使って彫りを入れていきます。
シルクラインはシンプルな線ですが、その線を真っすぐ強弱も均等になるように丁寧に彫りを入れていきます。
メインの彫り模様のベースとなる部分にヘアラインを入れることで、空間の余白を埋める事ができると同時に、模様彫りの部分がより一層際立つのです。
また金属全体が穏やかな優しい輝きを放ちます。

 

そして、ジュエリーに余白をつくらないのがフィレンツェ式のジュエリーです。
こちらのリングも淵の部分まで全て彫りを入れています。側面、正面、どちらの面からみてもジュエリーの様々な表情を楽しんで頂くことができるかと思います。

 

メインとなるフィレンツェ彫りの模様は、小さな唐草模様を組み合わせたデザインで装飾しています。
繊細な雪の結晶の様な彫りの模様です。

 

こちらのリングは幅広のリングなので身に着けるとしっかりとした存在感があり、クラシカルなレースをまとっているかの様です。

Ring-004

シンプルな甲丸リング、そのリングにぐるっと一周花や葉っぱ・蝶々などの自然モチーフを彫刻しました。
リングをクルクル回してみると、数種類の花や蝶々など色々な表情や場面などのストーリーを楽しむ事ができます。

 

この甲丸形状のリングはイタリアではAnello bombato(丸みを帯びたリング)と言います。
このタイプのリングは中身が空洞のものと、そうでないものがあります。
このリングは中が空洞ではなく無垢の金属なので、通常のフィレンツェ彫りよりも深く彫ることができ、深く彫ることで立体感や奥行き感を表現することができます。
花びら一枚一枚の柔らかさや質感などを小さなリングの中で表現しています。

 

深彫りはイタリア語でscavare(スカヴァーレ)と言い、何度もチャッポラ(タガネ・彫刻刀)を入れる為、通常の彫りの何倍も時間と手間がかかります。しかし金属を深く彫り崩していることで彫刻のような重厚な仕上がりとなります。

 

このリングは最後の仕上げに燻しを施して、金属を黒く染めて奥行きを生かしたデザインにしてみました。また燻し仕上げを施すと、時代とともに永く大事にされてきたようなアンティークの風合いを出すことができます。
シルバーならではの風合いも楽しんで頂けるジュエリーです。

Ring-003

ボロシリケイトガラス(Borosilicate glass)という強化ガラスとシルバーを組み合わせて制作したリング。
私はイタリアのフィレンツェに渡る前に、ガラスで作ったたくさんのルースを日本で制作しイタリアへ持っていきました。
留学前から頭の中にはたくさんの作りたいアイディアが既にあって、イタリアでそれらを制作しフィレンツェ彫りまで入れて完成させたいという思いが強くあったからです。
そしてそれらを実現できる環境がフィレンツェにはありました。原型制作、フィレンツェ彫り、透かし彫り、石留のマエストロ達にいつでも相談できる素晴らしい環境がありました。

 

こちらのリングもフィレンツェにいた時に制作した作品です。

 

ボリシリケイトガラスは、フラスコやビーカーなど理化学実験などに使われる器の素材とされているガラスで大変強度があるものです。
通常の石留のように地金を叩いて留めても割れることはありません。
こちらのガラスは変化色と呼ばれる色ガラスを使って制作しています。変化色のガラスは作業中の温度によってガラスの色味が変わる不思議なガラスで、透明感のある奥行きやグラデーションの様な色合いを出すことができます。
見ていると海の中を漂っているかのような、不思議な気持ちになってきます。
これは天然石とはまた違った魅力だと思います。

 

リングの腕には、全面にフィレンツェ彫りの代表的なモチーフであるアカンサス(葉アザミ)の模様を彫刻して仕上げています。

フィレンツェ彫りのアメジストリング

Ring-002

アメジストのシルバーリングをつくりました。
腕のデザインは、アメジストに向かってふっくらと広がりを持たせています。
デザインはシンプルなものですが、フィレンツェ彫りで全体を華やかに仕上げています。
身に着けて頂くと、彫りの輝きでリング全体がキラキラと輝きます。アメジストとのコントラストもとても美しいです。

 

リングの石座は地金をぐるっと一周たおして留める「覆輪留め」という留め方で留めています。
その石座の部分端から端まで、フィレンツェ彫りを入れています。
石座の彫りは、花びらがアメジストを優しく包み込むかのようなデザイン。
これは、石座の爪を倒してからタガネで花びらの模様を山形に彫りこんでいます。
石に傷を付けないように繊細に彫っていくことができるのも、手彫りのフィレンツェ彫りならではの技術です。

 

リングの腕の部分のフィレンツェ彫り。
Setaというシルクラインの彫りを入れて、その上から小さな唐草模様をいくつか組み合わせて装飾しています。
小さな唐草模様の組み合わせは、一つだけではなく、いくつかを組み合わせることで一つのデザインとなり完成されていきます。
ジュエリーの余白にどのように彫りを配置するか、どのような組み合わせにするかがとても大事です。
そんな事を日々楽しく考えながら、すべてのジュエリーに一点一点彫りをいれています。