夜の秋
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夜の秋

ここ数日、朝晩はすっかり涼しくなって、季節の移り変わりを感じますね。
私の方はイタリアから帰国して既に二ヶ月が過ぎたところ。
ようやく、日本のいろいろなことに体が馴染んできたという感じでしょうか・・・。

日本に帰国してから、コツコツと制作をすすめていますよー。
フィレンツェスタイル透かし彫りのリングの石留中。2ミリのメレサイズの石を彫り留めで留めていきます。
全部で50個、コツコツと地道な作業が続きます。

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そして、石留が終わったら最後に上下のフレームの部分にフィレンツェ彫りを施します。
リングが埋め込まれているこの赤い物体は、チェララッカ(Ceralacca)というイタリアの蝋です。
シーリングスタンプや、シーリングワックスといえばわかりますよね!そうです、あの手紙に使われている蝋です。

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日本ではジュエリーを石留するときに黒いヤニに固定するのですがイタリアではこちらのチェララッカというものに固定します。チェララッカを使うのは商品の固定の為というのはもちろんですが、制作中の傷防止の為、そして石留などは結構力をかけて留める事もあるので、商品が歪まないようにリングの中にチェララッカを溶かして満たしておきます。

これは、私が持っているチェララッカの一部です。品物の形に合わせていくつか用意してあります。
色は赤と黄色があって、溶かした時の硬さが違います。ちなみに私は黄色がお気に入りです。

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さて、8月24日に起きたイタリアでの大きな地震。中でも大きな被害が出たのはアマトリーチェという小さな町で
震災の写真や映像を見て本当にショックを受けました。
フィレンツェもそうでしたが、イタリアには築数百年はくだらない建物が本当に多くそういった建物が地震で壊れてしまった。何よりも多くの方々が今回の震災でお亡くなりになられました。
私がフィレンツェに住んでいた時も、トスカーナの小さな町をいくつか訪れたのですが
町に一歩入ると古き良き建物がそのまま残って、まるで中世にタイムスリップしたような感覚を受けました。
写真を見て、アマトリーチェもきっとそんな町だったのだと想像しました。
今回の地震で亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災地の復興を心よりお祈りしております。

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