Portfolio Categories Brooches
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フィレンツェ彫りのカメオペンダント

Pendant_Brooch-006

イタリアで制作されたシェルカメオを使用した、ペンダントトップ兼ブローチを制作しました。
こちらのシェルカメオ、彫刻されているエレガントな女性が小さな一粒石のネックレスを首元にまとっています。
なかなか今までに見たことのないカメオでしたから、見た瞬間大変気に入りジュエリーの素材として購入しました。

 

カメオのフレーム枠全体にフィレンツェ彫りを彫刻して、額縁のようなイメージで装飾しました。
また彫りの模様とカメオの間にもう少しメリハリが欲しかったので、より線を溶接したことで、よりクラシカルな雰囲気になったかと思います。
バチカンは折りたためる構造になっており、折りたたんでブローチとしてもお使い頂けるように制作しております。

 

私がいつも制作するうえで思うこと。カメオという素材は絵画の様で、その芸術作品を囲むフレームは額縁の様な存在となるようにデザインをしています。額縁は被写体を際立たせて、引き締める存在でなければと思っています。
絵画も額縁との組み合わせ次第でその良し悪しが変わってきます。
フィレンツェ彫りは繊細な模様を彫刻することができるので、カメオという素材と組み合わせる枠としては、とても素晴らしい技術だと思っています。


<SOLD OUT>

フィレンツェ透かし彫りのダイヤブローチ

Brooch-001

イタリアフィレンツェの伝統的な技法、透かし彫り(Traforo fiorentino)とフィレンツェ彫り(Incisione)を施したブローチです。

 

Semino(セミーノ)という種のような形の透かしを全面に施しています。
まず最初に盤面に透かしの数や大きさ・位置などをデザインして、ドリルで小さな穴を開け糸鋸で透かしていきます。種のフォルムの角までしっかりとエッジがでるように、髪の毛程の細さの糸鋸をヤスリの様に上下に動かしながら透かしていきます。
裏から表からと少しずつ透かしていくので、この透かし作業は大変時間と手間のかかるものなのです。
時間をかけて丁寧に作られたジュエリーは、使えば使うほど想いや愛情がこもっていきます。

 

透かしの工程が完了しましたら、次は透かしと透かしの間に残った金属の余白部分にメレサイズの石を留めていきます。トータルで25ピースの石を使用しています。
石を留めたり、透かしをしたり、彫りを施して金属に余白をつくらないのがフィレンツェスタイルのジュエリーです。

 

最後にブローチ淵の部分に、ペンダントのフォルムである円形を生かすような流線的なフィレンツェ彫りを施しています。

透かし彫りのジュエリーはレースの様にエレガントでクラシカルな雰囲気で、流行に左右されないデザインとなっているので、末永くお使い頂くことができます。