treSensi | サン・マルコ美術館(Museo di San Marco)
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サン・マルコ美術館(Museo di San Marco)

フラ・アンジェリコ/ベアート・アンジェリコ( Fra’Angelico/ Beato Angelico)は、
画家であると同時に敬虔な修道士でもありました。
フラ・アンジェリコという名前は、天使のような修道士という意味があったそうです。
彼は宗教的なモチーフを描くことにとても優れており、絵を描くことを神から与えられた使命と考えて
創作の前にはいつも長い祈りをささげていたといわれています。
そんなアンジェリコの代表作の数々を見ることができるのが、サン・マルコ美術館です。

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Museo di San Marco
Piazza San Marco, 3, 50121 Firenze

 

サン・マルコ修道院は12世紀に建てられて、15世紀初めにはドメニコ派のフィレンツェにおける拠点となりました。
1436年には、コジモ・デ・メディチの依頼で建築家ミケロッツォ(Michelozzo)により10年近くかけて再建され、
現在は美術館として公開されています。

チケット売り場を通過して入り口から入るとすぐに、聖アントニーノの回廊(Chiostro di Sant’Antonino)が目に入ります。
15世紀ごろにサン・マルコ修道院の院長を務めた後、フィレンツェ大司教になった
聖アントニーノの名前がつけられた回廊です。

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回廊の壁面にはフレスコ画が描かれています。

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このフレスコ画は連作になっており、聖アントニーノの物語が描かれています。
フィレンツェ出身の画家、ベルナルディーノ・ポッチェッティ(Bernardino Poccetti)の作品です。

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回廊の隅に描かれたフレスコ画は、フラ・アンジェリコの「十字架に祈る聖ドメニコ」
(S.Domenico in adorazione del crocifisso)。

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こちらは聖堂参事会員の部屋(Sala Capitolo)として使われていた展示室。中に入ると・・・。

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壁面にフラ・アンジェリコの「キリスト磔刑図」が描かれています。

 

そして、同じ部屋には彫刻家Baccio da Montelupoの木製のキリストの十字架像があります。

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大食堂として使われていた部屋には、ジョヴァンニ・アントニオ・ソリアーニ(Giovanni Antonio Sogliani)の
フレスコ画、「聖ドメニコの軌跡の夕食」(Cena miracolosa di San Domenico)と「シエナの聖女カタリナと聖アントニーノ
と十字架上のキリスト像」(Crocifissione tra Santa Caterina da Siena e Sant’Antonino)。
一枚の画面に、上下で違う景色が構成されており、斬新です。

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こちらは、巡礼宿泊所に展示されている、フラ・アンジェリコの「リナイオーリの祭壇画」(Tabernacolo dei Linaioli)。
リネン商(Linaioli)の組合が注文した作品で、もともとは組合本部におかれていたそうです。
とても美しい聖母子像が描かれています。聖母が着ている衣服の質感表現も素晴らしいです。

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かつて小食堂として利用されており、現在はブックショップとなった部屋には
ギルランダイオ(Domenico Ghirlandaio)の「最後の晩餐」(Ultima Cena)が描かれています。
この壁画の正面にはブックショップがあります。この部屋はあまり展示室らしくないので絵画を見過ごしそうになります。
実は今回、サン・マルコ美術館は二回目の来訪だったのですが、最初に来訪した時は
この絵画の存在に気が付きませんでした・・・。
ミケランジェロが若い頃、最初に師事した画家がギルランダイオと言われています。

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そして、サン・マルコ美術館を代表する一番の傑作はフラ・アンジェリコの「受胎告知」(Annunciazione)です。
その作品は、一階から二階へ階段を上がったすぐの場所に展示されています。
階段をのぼって踊り場までくると、「受胎告知」が視界に入ります。

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サン・マルコ美術館に行ったら是非じっくりと鑑賞してほしい作品です。
二階には43室の僧坊があり、その外側の壁の一部に描かれています。
光と空間の表現が独特のタッチで描かれています。
天使ガブリエルの羽の色使いが、とても美しく、600年近く前に描かれた作品とは思えないくらいデザインに古さを
感じません。
見ているだけで厳かな気持ちになりました。

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「受胎告知」が描かれた壁の隣には僧坊の入り口があります。

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「受胎告知」が描かれた壁の裏側にある、第31僧坊は聖アントニーノの部屋でした。
僧坊の部屋はとても狭く、小さな窓が一つだけあります。
部屋は小さく暗いのですが、各部屋の壁にはフラ・アンジェリコの描いたフレスコ画があります。
こちらは、「冥府のキリスト」と題された作品。

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このように僧坊がずらっと並びます。
各部屋にフラ・アンジェリコのフレスコ画があり、一つ一つの僧坊を鑑賞することができます。
僧坊にたたずんでいると、狭く圧迫感は感じるのですが
フラ・アンジェリコの壁画があることで何か神聖な気持ちになってきます。
当時はこの僧坊で修道士達がフラ・アンジェリコの絵画を見ながらいろいろな思いにふけっていたのかな、、、
などど想像しながら鑑賞しました。

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僧坊の先には図書室がありました。古典様式の石柱が並んでいます。

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彩色交唱聖歌集が多く展示されていました。
今でいう楽譜のようなものだと思うのですが、とても華やかに彩られており
眺めているだけでため息がでるような美しさでした。

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美術館というと、一点一点壁面にかけられた絵画を鑑賞するのが常ですが、
このサン・マルコ美術館はもともと修道院でもあったので、壁に描かれた絵画と修道院の建物があいまって
コラボレーションをしているような感じ。さながら立体的な美術館という感覚を受けました。
そこにいるだけで、当時の修道士の生活が垣間見れるようでした。

出口には小さなかわいいお庭があり、バラが美しく咲いていました。

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