treSensi | ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli)
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ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli)

ここ数日毎日暑いフィレンツェ。今日の最高気温は36度です。一昨日は39度まで上がったみたいですね。
ここ数年で一番の暑さのようです。私が住む部屋には冷房がないので、毎日暑さと戦っております・・・。
フィレンツェの一般家庭には冷房はほとんどついてないのが現状です。
先日ミラノを訪れた際に、イタリア人による好きな美術館ランキングの上位にはいるという
ポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli)を訪れましたので今日はそのことについて書きたいと思います。


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Museo Poldi Pezzoli
Via Alessandro Manzoni, 12, 20121 Milano

 

貴族ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(Gian Giacomo Poldi Pezzoli )の私邸が彼の死後ミラノに寄贈されて
ポルディ・ペッツォーリ美術館として公開されています。
美術収集家でもあったポルディ・ペッツォーリの素晴らしいコレクションの数々が展示されています。

私邸が美術館として公開されているので、建物も見ごたえがありました。
写真の奥に見えるのが美術館の入り口です。

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入り口でチケットを購入して、まず最初の展示空間に入ると企画展が行われていました。

ミラノの領主スフォルツァ家のコレクションから、「Sotto il segno di Leonardo」と題して
レオナルドダヴィンチの痕跡をたどる展示内容でした。この企画展は、2015年9月18日までだそうです。

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レオナルドダヴィンチの工房で1490年に制作されたとされる、盾を持った戦士の彫刻。
2014年に渋谷のBunkamuraでポルディ・ペッツォーリ美術館の展示が行われた際にこちらの
作品も展示されていたようですね。

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そして、こちらは武器の展示室。
この美術館は1943年第二次世界大戦で激しく損傷を受け、1951年にリニューアルされました。
この展示室、損傷前はネオゴシック様式でスカラ座でも活躍した舞台美術家によって設計されていたそうですが
リニューアル後の現在はモダンな雰囲気の展示空間となっていました。

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展示室の奥には、中世の甲冑が並びます。
これだけ甲冑が並ぶと、すごい迫力です。甲冑の前に立つと威圧感がありますね・・・。

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兵器の装飾も素晴らしいです。

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二階へ上がる階段の手前にはネオバロック様式の噴水が設置されていました。
(スポットで照明があてられていたので、写真がわかりにくくてすみません・・・)
かつてミラノの教会の礼拝堂に備え付けられていたものだそうです。存在感がかなりあります。

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二階へ上がる螺旋階段の周囲にも彫刻や絵画の展示物が飾られていました。

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2階にある最初の展示室にはロンバルディア州のルネサンス期の絵画が並びます。
この展示室は第二次世界大戦で損傷を受ける前には図書室として利用されており、リニューアル後に
3つの空間に分割されたそうです。

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ミサ聖祭用の袖のない上衣。
1550年~1660年代のものでベルベットの浮織で絵柄が描かれています。

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写真が少しわかりにくいのですが、Giovanni Angelo del Maino の「聖母の結婚式」
(Lo sposalizio della Vergine)と題された作品。
ルネサンス期におけるロンバルディア州の木彫家の第一人者だそうです。
おそらく一枚板から彫刻してるのだと思います。しかしそうとは思えないくらい奥行き感のある作品。

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そして、こちらの絵画はポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボルとされている貴重な作品。
ピエロ・デル・ポッライオーロ(Piero del Pollaiolo)の「ある女性の肖像」(Ritratto di giovane donna )。
服装や身に着けている装飾品などから、このモデルの女性は貴族階級だと考えられているそうです。
フィレンツェの工房で1470年代に制作された作品。

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かの有名なサンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli)の作品「聖母子」(Madonna con il bambino)。
1480年~1481年の作品です。

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そして、こちらもボッティチェリの作品。「死せるキリストへの追悼」(Compianto sul Cristo morto)。
1490年代の作品です。私が今まで目にしてきたボッティチェリの作風と大分イメージが違い、説明書きを見なければ
ボッティチェリのものとは気付かなかったと思います。
フィレンツェのサンタ・マリア・マッジョーレ教会の祭壇画として飾られていたものだそうです。

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この美術館が再建された後の内装は、とてもシンプルですが
第二次世界大戦前の内装の装飾はとてもゴージャスだったようです。
損傷前の写真が各部屋には展示されており、それを見て素晴らしい遺産が戦争によって失われてしまったことが
とても残念に思えました。

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バラエティに富んだ作品の数々が室内の調度品のようにとけこんで展示されていました。

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こちらの十字架はラファエロ・サンティ(Raffaello Sanzio)の初期作と言われています。
行列用の十字架(Croce Processionale)。1500年代の作品。
ラファエロの初期作の為、作風はウルビーノ公宮廷画家であった彼の父親の作風にとても近いそうです。

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ペルシャの宮廷用絨毯で1542年~43年のもの。
署名と日付入り絨毯としては、世界最古の絨毯だそうです。狩りをモチーフとした図柄が描かれています。

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ガラスの展示コーナーには、ベネチアやフィレンツェなどで制作された1500年代~1700年代の作品が並びます。

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写真手前左側の作品は蛇とドラゴンのゴブレットです。1650~1690年にベネチアで制作された作品。
ガラスの造形がとても美しいですね。

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中央の丸い突起がついたものは、17世紀にベネチアで作られたオイルランプです。

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そして、こちらは「ダンテの書斎」(Studiolo Dantesco)と名付けられた部屋。
この部屋だけが第二次世界大戦の爆撃から逃れることができた唯一の部屋で、当時の趣をそのままに残しています。

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ダンテをモチーフとしてデザインされたステンドグラスがとても見事でした。
ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリはこの書斎で亡くなっているのを発見されたそうです。57歳の若さでした。

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360度見渡す限り、装飾で埋め尽くされており豪華絢爛な「ダンテの書斎」。

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ポルディ・ペッツォーリ美術館は、ジュエリーの展示コーナーが大変充実していました。
19世紀に活躍したローマの宝飾師フォルトゥナート・ピオ・カステラーニ(Fortunato Pio Castellani)の作品が
数点展示されています。こちらは、カステラーニ作の考古学スタイルのネックレス(Collana)とイヤリング(Orecchini)、
そしてブローチ(Spilla)です。1820~1825年頃の作品。

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カステラーニは古代エトルリアとギリシアのジュエリーを再現し、
そのスタイルでもってジュエリーを制作したことで有名となった宝飾師です。

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4つのカメオが組み合わされたブローチ。中央には羊のモチーフがあります。

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そして、こちらのセットジュエリーもカステラーニの工房のもの。
故人を追悼する時に身に着けるモーニングジュエリーと呼ばれるものです。ジェットという黒石と金で作られています。
1820~1840年の作品です。

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こちらのジュエリーも羊がモチーフとされており、ジェットに彫刻されたカメオがセットされています。

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そして、このジュエリーはカステラーニの王道と言えるような作品ではないでしょうか。
エトルリアンスタイルのジュエリーです。トルコ石と金で制作されています。1820~1830年ごろの作品。

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こちらの作品には、より線や粒金技法などのエトルリアンスタイルの技法が多々見受けられます。
金属の加工をする人であれば、この技法を再現することがどんなに難しいかわかることでしょう。
それ故に彼は天才と呼ばれたのだと思います。とても細かく繊細な加工が施されています。

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そして、こちらのブローチはカステラーニの工房のものですが、1870年~80年の作品の為、
彼の息子が制作したのだと思われます。カステラーニは1851年に事業を息子に受け渡しています。
しかし、その繊細な加工は父親に勝るとも劣らないですね。

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側面にも細かい装飾が施されています。
中央にセッティングされているのは、貝殻だそうです。貝の中心には小さな彫刻がついています。
非常に立体的な作品ですね。

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そのほかにもリングや、ペンダントなどなど数々のアンティークジュエリーを鑑賞することができます。

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16世紀~18世紀にかけて、イタリアやドイツ、スペインなどで制作された十字架のペンダント。

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本当に素敵な美術館だったので、今日は写真をたくさんアップしてみました。
少しでもその良さが皆さんにお伝えできればいいな、と思っています。
ジュエリーの展示が思っていた以上に充実しており、ジュエリーお好きな方には必見の内容だと思います。
私はイタリアにいる間にできるだけ多くのヨーロッパのアンティークジュエリーを見たいと思っているので、
ポルディ・ペッツォーリ美術館はまさにうってつけ、とても有意義な時間を過ごすことができましたよ。

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