アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)
早速「Amici degli UFFIZI」カードを使って、アカデミア美術館に行ってきました。
Galleria dell’Accademia
Via Ricasoli 58-60, 50122 Firenze
平日の午後に行ったのですが、かなり並びました!
30分以上は並んだと思います。
上の写真の左側の入り口が予約をした人、右側が予約をしていない人の入り口です。
予約は別途追加料金がかかるのですが、予約をした人たちの列はどんどん動いていきますが
予約をしていない人の列はほとんど動きません!
私も予約をしていかなかったので、かなり待ちました。
皆こんなに並んまで何が見たいかというと・・・・
ミケランジェロの「ダビデ」像(David di Michelangelo)です。
写真を見てもお分かりの様に、すごい人!
シニョリーア広場にあるダビデ像はレプリカでこちらのアカデミア美術館にある方がオリジナルです。
諸説あるそうですが1882年まではこのオリジナルがシニョリーア広場の市庁舎前に置かれていたそうです。
ミケランジェロが26歳の時の作品で、身の丈5.17メートル。かなりの迫力です。
巨人ゴリアテに戦いを挑んでいる様子を表現しているそうです。
下から眺めていて、気が付いたのですが上半身と下半身のバランスにちょっと違和感を感じました。
上半身が下半身よりだいぶ大きく感じたのです。調べてみたらWikiで下記の記事をみつけました。
各部分の比率は均衡の取れたものとはなっていない。
例えば、ダビデ像の頭や上半身は下半身に対して比率が大きくなっており、
背後や真横から見るとどことなく不恰好に見える。
これをマニエリスムの手法と解釈する向きもあるが、
本来この像は高い台座に載せてヴェッキオ宮殿正面もしくは教会のファサードに
置かれる予定であり、いずれにしても壁を背にして設置されることになっていたため、
正面下方からこの像を見上げたときに均整の取れた肉体と映るようにあえて
上半身を大きく作ったのだという解釈が一般的である。
そのため1872年以来この像が展示されているアカデミア美術館の
ホール中央のような空間は、ミケランジェロの意図にそぐわない不適切な場所である
ということは専門家もたびたび指摘している。
そこまで計算して制作されているとは本当にミケランジェロという人は天才なのだと感じます。
ダビデ像を過ぎて先を進むとフィレンツェの画家アレッサンドロ・アローリ(Alessandro Allori)の絵画が並びます。
そして、木製パネルに描かれたテンペラ画も多くありました。
立体感をつけてアーチを表現しており、額を含めて素晴らしい作品です。
アカデミア美術館の建物は、サン・マッテーオ病院(Ospedale di San Matteo)と
サン・ニッコロ・ディ・カファッジョ修道院(convento di San Niccolò di Cafaggio)が改修されて美術館として利用されています。
こちらの石膏がたくさん並んだ部屋には1800年代の作品が展示されています。この展示室はサン・マッテーオ病院の
女性病棟として利用されていたそうです。
ロレンツォ·バルトリーニ(Lorenzo Bartolini)の石膏などが展示されています。
石膏がたくさん並んでいる光景を見ていると、予備校の石膏室をつい思い出してしまう私でした。
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