ガムランボールのペンダントトップ
K18イエローゴールドでお作りをした、ガムランボールのペンダントを納品させて頂きました。
ガムランボールというのは、インドネシアのバリ島に昔から伝わる青銅製の楽器「ガムラン」とよく似た音を奏でるボールの事です。日本でいう鈴のように揺らすととても心地よい音が響きます。音色は鈴とは少し違った質感の音で、例えるなら水琴窟のような奥行きのある高音の音、というのでしょうか。
私はインドネシアのバリ島がとても好きで6回程行きました。街中で売られているガムランボールの音色と見た目に一目ぼれをして、いつか自分でもそれを作ってみたいと思うようになりました。インドネシアのバリ島で売られているガムランボールはシルバーで作られています。地金の厚みや球体の大きさなどによって音の響きや音色が変わってくるので色々と試行錯誤しながらたくさん試作品を作りました。
そして、、、シルバーのガムランボールにフィレンツェ彫りを施したものを今年4月の展示会で販売したところ、有難い事に多くのご注文を頂きました!
私のアトリエの名前はトレセンシジュエリーワークス(treSensi jewelry works)というのですが、イタリア語で3つの感覚という意味です。視覚・触覚・聴覚の3つの感覚を楽しめるジュエリーを作るという想いでつけた名前です。聴覚を楽しめるジュエリーというのはもちろんこのガムランシリーズの事を指しています!
それくらい、このガムランボールのシリーズに愛情と想いを込めて制作しております。
まだまだギャラリーに全てアップしきれておりませんが、ペンダントやリングなど他のデザイン展開もありこのシリーズで今後いろいろなジュエリーの展開をしていきたいと考えているところです。
展示会ではシルバーのガムランボールをお出ししていたのですが
デザインを気に入って頂きまして今回K18イエローゴールドでのご注文を頂きました。
(基本的にK18イエローゴールド、K18ホワイトゴールドでのご注文は受注生産制とさせて頂いております。)
まずはこちらがK18イエローゴールドのガムランボール。
そして、展示会でもお披露目しましたシルバー925のガムランボール。
ゴールドとシルバーは、それぞれチェーンは違うデザインの物をお付けしています。
このガムランボールは一つずつ地金から切り出して制作しています。
今日はその工程を簡単にご紹介します。
ガムランボールの制作はまず、丸い板を切り出すところから始まります。
この時の地金の厚みや大きさは音色にも影響していきます。
板を切り抜いたらバーナーで熱してすぐに水につけて急冷すると
金属は柔らかくなります。
そして、地金が柔らかくなったところで、たこ焼き機のようなこのような道具(玉台といいます)を使って地金を打ち出して球の形にしていきます。
ガムランボールは球体の中にもうひとつの球体の層を作って
そこに小さな玉を入れて音が反響するという仕組み。
球体の中の球体の層にはこのように糸鋸で切れ目をいれていきます。
オルゴールの羽をイメージして頂ければわかりやすいかと思います。
全てを組み立てて、出来上がったボール達。。。
シャラシャラと良い音が響きます。
このガムランボールのネックレスは地金から一つ一つ作っておりますので
大量生産ができません。
チェーンが通るバチカンをつけて最後にフィレンツェ彫りを入れて完成!!
お客様に納品をした時に、お写真を撮らせて頂きました!
レースのシャツにとってもよくお似合いでした!このたびはありがとうございました。
No Comments