ピサとルッカ(ピサ編) - treSensi
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ピサとルッカ(ピサ編)

少し前の話ですが、ピサとルッカへ週末を利用して観光に行きました。
シニョーラ・ソフィアのお友達がルッカに別荘を持っていて、しばらくそちらへ泊まりに行くということで、
せっかくだからとお誘いを受けまして、私も一泊だけルッカの別荘へお邪魔させていただきました。

ルッカへは電車で行ったのですが、その途中ピサを通過するのでついでにピサの観光もすることにしました。
長くなりそうなのでルッカの事はまた後日、今日はピサについて書こうと思います。

ピサへのアクセスはトレニイタリアの電車でフィレンツェから1時間~1時間半くらい、料金は8.1ユーロです。
フィレンツェからルッカ行きの電車だと、ピサを経由する電車が少ないようなのでまずはピサまでの切符を買って
ピサへ向かうことにしました。

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ピサ中央駅。ピサは皆さんご存じのように、ピサの斜塔で有名な場所です。
またガリレオガリレイの生誕地でもあるんです。

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ピサの街には城壁の一部が今も残ります。
城壁の建築は、1155年ピサ共和国と言われていた時代から始まったそうです。

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ピサ中央駅の近くに、キースへリング(Keith Haring)が公共の場所に描いた最後の作品と言われている壁画が
あります。「Tuttomondo」(全世界) と題されたこの作品は、聖アントニオ教会(La Chiesa di San’t Antonio)の
裏側壁面に描かれており、1989年にピサ大学の学生と共同で描いたそうです。
私は学生の頃、キースへリングが大好きだったので、この作品を見てかなり感動しました。

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壁画の目の前には一件のバールがあり、ファサードの一部が鏡面になっていて作品が写りこんでいました。
このバールに、壁画を制作しているキースへリングの写真などが展示されていましたよ。
壁画を眺めながら、カフェを飲むのも贅沢ですよね。

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サン・パオロ・ア・リーパ・ダルノ教会(San Paolo a Ripa d’arno)。
11~12世紀にかけて建造されたピサ様式のロマネスクの教会です。
外壁は色違いの大理石によって縞模様にデザインされており上層部には柱の装飾、下層部には
アーチの装飾が施されているのは、ピサ様式の代表的な特徴だそうです。
残念ながら訪れた土曜日は閉まっていて中を見ることはできませんでした。

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Chiesa di San Paolo a Ripa d’Arno
Piazza S. Paolo a Ripa d’Arno, 56125 Pisa PI

 

ピサの街を流れるアルノ川。
フィレンツェにもアルノ川が流れているので、場所によってはフィレンツェの街と少し似ているところもありましたよ。
アルノ川は全長241キロ、ピサの西側でティレニア海に注がれます。ここ最近雨が少ないので
水位がかなり下がっています。

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アルノ川沿いに建つ小さな教会は、サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会(Chiesa di S.Maria della Spina)。
残念ながら修復の工事中で中を見ることができず・・・。1230年に建造されたロマネスクゴシック様式の教会で
以前はアルノ川寄りのもっと低い位置に建てられていたそうですが、19世紀の後半にこの場所に移設されたそうです。
といっても、今の場所もアルノ川に飛び出してしまいそうな程キワキワの場所に建っています。

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Chiesa di S.Maria della Spina
Lungarno Gambacorti Pisa PI

 

アルノ川を渡ったところにあるのはガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)。

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広場から北へ延びるのがストレット通り(Borgo Stretto)です。
柱廊を備えた古い家が並ぶ情緒のある通りです。

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ストレット通りにある、1898年創業の老舗カフェ Pasticceria Salza。ここで休憩をすることにしました。

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Pasticceria Salza
Borgo Stretto, 46, 56127 Pisa PI

 

広々とした店内で奥にテーブル席があり、入り口入って左側はバールになっています。
軽食だけでなくランチも食べられるようです。

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スイーツがたくさん!どれを見ても美味しそうです。全部食べたくなりますね~。

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私はコッペパンのようなパンに生クリームが入ったスイーツ、友達はシチリアの伝統菓子カンノーロを食べました。
カクテルグラスに入った飲み物はイタリアのアイスコーヒー、カフェ・シェケラート。
手前のはカフェラテです。グラスに入っているけどホットです。イタリアのカフェメニューにはあまり冷たい飲み物が
のっていません。そんな時にはカフェフレッドかカフェ・シェケラートありますか?と聞いてみるとよいですね。
カフェフレッドはエスプレッソを冷たくしたもので、
カフェ・シェケラートはシェーカーで氷とエスプレッソをミックスしたものです。

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カフェでの休憩を終えて、次に向かったのはカヴァリエーり広場(Piazza dei Cavalieri)。
ピサ共和国の時代には政治の中心でもあったこの場所には、ヴァザーリ設計の建物が並びます。

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広場に面して建つ、ヴァザーリ設計のサント・ステファーノ騎士教会(S.Stefano dei Cavalieri)。
サラセン人(海賊)と戦う為に、コジモ1世がサント・ステファーノ騎士団を組織します。
こちらは、その組織が付属する教会でした。

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そして、広場に面するこちらの建物はこの騎士団の館、カヴァリエーリ宮殿(Palazzo dei Cavalieri)。
壁面には美しい装飾が施されています。

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そして、こちらの建物はヴァザーリ設計の時計のパラッツオ(Palazzo dell’Orologio)。
ヴァザーリの設計によって、既に建っていた二つの古い建物を統合したそうです。
建物右側の一部は、飢餓の塔と言われる中世の建物が建っていた跡地に建っています。
飢餓の塔は13世紀後半に、ウゴリーノ伯爵とその親族が幽閉されて餓死させられた場所として有名だそうです。

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そして、一番の目的地ドゥオーモ広場に到着しました!
念願のピサの斜塔(Torre pendente di Pisa)が見えてます。斜塔、結構傾いていますね~!!

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緑の芝の中に白い建物がそびえ建つ、この広場は「奇跡の広場」と呼ばれていて、
イタリアで最も美しい広場の1つとされているそうですよ。
この広場は、ピサの中央駅から2キロほどの距離にありバスも出ていますが、
私たちは駅から歩きながらピサを散策をしつつここまで、
あっという間に到着しましたよ。

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ドゥオーモ広場に建つ、こちらの建物はロマネスク建築の洗礼堂(Battistero)です。
12世紀の半ばに建設がはじめられ、完成したのは14世紀後半です。ファサードの装飾が大変見事です。
今回は急ぎ足の旅なので、ピサの斜塔と洗礼堂などは外観を見るだけ。

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お待ちかねの斜塔です!近くで見るとかなり傾いてますね~!
中に入る場合は事前予約が必要で、1回につき40人までと制限されています。
この日も多くの人が列を作っていました。
暑い中並ぶのはちょっときついねーということで友達と意見が合い、中には入りませんでした。
建築は1173年に開始され、第3層が完成する1185年には既に傾いていたそうです。一旦工事が中止されて
1275年に工事が再開されるやいなや、傾きは急速に増していきその緩和策として上層の階の中心軸を
少しずらしたそうですが、確かに一番上の階の中心軸が少しずれている気がします。
中心軸は最下層と最上層で約3メートルものずれがあるそうです。
現在は補強工事のお蔭で傾きはストップしているようです。

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そして、この美しい建物は古代ローマの棺も並ぶ納骨堂(Camposanto)です。
7~15世紀のピサの貴族が埋葬されている墓地で、白い大理石で作られた美しい建物。
内部には美術品なども多く展示されているようですね。

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ピサのドゥオーモ。ピサ様式のロマネスク建築で11世紀中ごろに建造されました。
12世紀には改修工事が行われて、特徴的なファサードはその時にデザインされたものだそうです。
ドゥオーモは入場無料ですが、チケット売り場で時間制のチケットをもらう必要があります。

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ブロンズ製の入り口の扉には、キリストの生涯が描かれています。

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ドゥオーモ内部。色違いの大理石が縞模様に組まれています。これもピサ様式の特徴ですね。

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内部は5つの廊に分かれています。
下の写真のドーム部分にはキリストが描かれた13世紀の美しいモザイクがあります。

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ステンドグラスも装飾が細かくてとても美しいですね。

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そして、こちらはドゥオーモ内部に設置されたイタリアンゴシック様式の説教壇。
14世紀初頭、ジョヴァンニ・ピサーノ(Giovanni Pisano)の作品。

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さて、ピサのドゥオーモの美しさに大満足した後に、昼ご飯を食べに行くことに。
ドゥオーモ広場のそばにあるリストランテを友達がリサーチしており、そこに食べにいくことにしました。

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Ristorante Enoteca IL TOSCANO
piazza Arcivescovado, 12 | 60 mt. dalla Torre,56100 Pisa, Italy

 

ランチメニューがありました。私はカルボナーラのスパゲッティを注文。ドリンク込で9ユーロ。
美味しかったのですが、お会計の時に違うテーブルの料金を請求されて驚きました。
ぼったくりとかではなく単純に間違えていたみたいで、倍近く違ったのですぐに気が付いてよかったのですが。

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お昼を食べて散策をしていたら、ローマ帝国時代の浴場跡地を見つけました。
「ネロの浴場」(Bagni di Nerone)と呼ばれています。
現存で残っているこの建物は、サウナとして利用されていたそうです。

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わずかに壁の基礎が残っています。西暦90年代に市民によって建造されたものだそうです。

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そして、ピサ観光の最後に訪れたのが、ガリレオガリレイの生家です。
一見、普通のおうちで見つけるのにかなり苦労しました!(地球の歩き方に書いてある住所が間違っているのもあり・・・)
最後には自力で見つけられず、道行く人に聞いてやっとで見つけることができました。
中央のピンクの旗が掲げられているおうちがガリレオの生家です。

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Casa natale di Galileo Galilei (casa Ammannati)
Via Giuseppe Giusti, 24, 56127 Pisa

 

お家にはプレートが貼られていました。Casa Ammannati (アンマンナーティの家)と書かれています。
アンマンナーティ はガリレオの母親の旧姓で、このお家は祖父母の家だったそうです。
このお家のそばにガリレオが洗礼を受けたという教会があります。

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ピサの観光はこれで終わりです。この後、ピサからルッカへと電車で向かいました。
その話はまた後日に書きたいと思います!

今週の金曜でジュエリーの学校が8月いっぱいまで夏休みに入るので、語学学校に8月から1か月通います。
語学学校が始まるまでの1週間のお休みを利用して、サルデーニャ島に行くことにしました!
日本好きのイタリア人の友人に、沖縄みたいな海はどこ?と質問したところ最初は沖縄程美しい海は無いねー
と言われたのですが、そのあとしばらく考えて「あえて言うなら、サルデーニャかシチリアかな」と。
ということで、せっかくの夏休みだし少し遠出をしてみようということで、サルデーニャに行ってきます!
帰ってきたらまたブログでサルデーニャ島の事を書きたいと思いますのでお楽しみに~。

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