Semino(セミーノ)という種の形をしたフィレンツェの伝統技法である透かし彫りを、4か所十字の形に配置するとクロスのフォルムが浮かび上がります。その浮かび上がったクロスをモチーフとしたピアスをつくりました。
100年以上前に作られたアンティークジュエリーにもクロスがモチーフとされたジュエリーは多くあり、聖職者に限らず、身に着ける人を守ってくれるお守りのような存在として好んで身にまとわれる方も多くいたそうです。
私もイタリアに住んでいた時に国内国外、数々の美術館を回ったのですがクロスモチーフのジュエリーの数々を見てその華やかな美しさに目を奪われました。
クロスというと神聖なモチーフというイメージが先行しますが、多くの貴族の女性たちを華やかに彩ってきた様子が想像できるようでした。
treSensi オリジナルのクロスモチーフのジュエリーを制作したいと思い、まず最初にリングをつくりました。
そして、こちらのピアスはリングとセットで使って頂けるようなおそろいのデザインで制作しました。
リングは、中央にルビーをセッティングしていますが、こちらのピアスは本体のサイズも大きくないので中央に丸い粒を溶接してアクセントとして立体感をプラスしました。
クロス本体に彫刻した彫りの模様は、リングと共通のデザインとなっており、クロスにはフォルムに合わせた模様を彫刻。
淵にはミル打ちを入れてクラシカルに仕立てました。